文学小説の最高峰ともいわれる作品「人間失格」。
学生時代に読んだことある人が多いのではないでしょうか。
学生時代に本に興味がなかった私は読んだことがなかったので今回読んでみました。
ぶっちゃけ書店に行ったら安かったので読んだだけですけどね。
安くて買ったのですが読んでよかった。
これが本当に昔の作品かと思うほど。
現代でもこれ以上の作品は少ないのではないでしょうか。
これを機に名作と呼ばれる小説をもっと読んでみたいと思っています。
前置きが長くなりました。それでは感想とあらすじを見ていきましょう。
✔ 作品概要
- 著者 太宰治
- 発行所 株式会社新潮社
- 発行 昭和27年10月30日
- 購入金額 本体280円+税
書店で購入した時にはかなり安かった。ワンコインでおつりきます(笑)。
中古だと100円以下かもしれませんね。
あと表紙にも惹かれました。
プレミアムカバーで黒色のカバーに文字がカラフルのシンプルなつくりに目を惹かれて購入。
あらすじ
著者・太宰治が語り部のような形で進行した感じの作品。
著者が見つけた3つの手記から始まっています。
手記の内容は手記を書いた男の人生。
幼少期・学生時代・結婚からの人生まで書かれた作品でした。
主人公は大庭葉蔵(おおばようぞう)。
小さい頃から他人のことが信用できず仮面のような笑顔をつけて人形のように笑う少年。
ある程度の名家に生まれており生活には苦労していなかったが、他人が怖く家族に対しても本心を言わない子供だった。
✔ 少年期の特徴
- 美少年
- 仮面のような笑顔
- 家族だろうと他人のことが怖い
- 回りの空気を読むのが得意
誰もが魅了されるような美少年で愛想がよく気が弱かったため性的に手を出されることが多かった。
そのため家族に愛されてはいたが基本的に信用できずに怒らせないように顔色を伺うような子供に成長した。
本心は基本的にいえずに子供らしく振舞い仮面のような笑顔で写真に写っているようだ。
学校でもクラスメイトに対して恐怖を抱いており敵対しないように道化を演じてみんなを笑わせクラスの人気者になっている。
✔ 幼少期以降
中学校以降の進路で本当は画家になりたかったが父親に本心を言えずに東京に上京。
ここからこの男の人生は180度変化する。
酒・女性・タバコなどに手を出し堕落している生活を送っている。
人を信じては裏切られ自分の本心がいえなかった。
物語で登場する様々な女性と関係を持つのですが、それが一癖も二癖もあるような女性たち。
主人公の価値観に変化をもたらしたのもこの女性たち。
女性って本当に怖い。
読んだ感想
人を信用できなかった主人公が人を信用しては裏切られたり、気持ちに嘘をついてみんなの顔色を伺うような人生を送っていたことに個人的に惹かれました。
現代でも人の顔色を伺うような空気を読むのが大切だともいわれることもありますが、私自身は仮面のような笑顔も道化のようにクラスメイトを笑わせるのも無理です。
この作品で思ったことがいくつかあった
- 自分の意見は言った方がいい
- 仮面のような笑顔も必要
- 女性は怖い
作品の中には様々な女性が数多く出演しています。
主人公の人生において重要な”女性関係”。
様々な出来事が起きる中で必ず女性が中心となって物語が進んでいきます。
作品の中で主人公は女性と海に身を投げていますが自分だけ助かっています。
本気で好きになった女性との身投げだったのでその後の彼の人生に大きな変化をもたらしたことも印象的でした。
自分自身はそれほど人を好きになったことはないのであまりわからない感情でしたが印象に残るシーンでした。
終わり方は個人的にはあまり好きにはなれませんでした。
結婚した相手が”人を疑うことを知らない純粋な人”だったためにおきた悲劇。
その後の夫婦関係もおかしな方向に向かっていくのもあまり好きにはなれなかった。
全体としては読んでみてよかったと思うのですが、個人的には何度も読みたいとは思えませんでした。
まとめ
文学小説の名作”人間失格”を読ませていただきました。
この作品は太宰治の最後の作品と呼ばれているそうです。
亡くなる前の最後の作品。
他の作品「走れメロス」などもまともに読んだことはなかったので気になった時に読んでみようと思っています。
何年後になりますかね(笑)
次に読んでいるのが著者「アーノルド・ベネット」訳・解説「渡辺昇一」の”自分の時間 1日24時間でどう生きるか”になります。
最近時間がないと感じていたので書店で目を引いたタイトルの本を手に取って読んでいます。
少しだけ読みましたがタイトルどおりに時間についての考え方や使い方がかかれている本になります。
読み終わったら感想などを書かせていただきます。
それでは今回ここまでになります。
ありがとうございました。