２０２２年１２月３日に公開されたアニメ映画『THE FIRST SLAM DUNK』
公開前の炎上もなんのその。
公開後は一転して高評価の嵐でした。
今回は『THE FIRST SLAM DUNK』の感想を書かせていただきます。
ネタバレの要素もありますので観ようと思っている方はこの記事を読まない方がいいかもしれません。
興味はあるけど迷っている人は、ネタバレになってしまいますが、どんな内容かを記事で少しだけ観てから映画館で観てみましょう。
- スラムダンクのおさらい
- 『THE FIRST SLAM DUNK』のストーリー
- 感想
- 良かった点と少し嫌だった点
スラムダンクのおさらい
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１９９０年～１９９６年にまで週刊少年ジャンプで連載されていたバスケマンガの金字塔。
サッカー漫画と言ったら「キャプテン翼」
テニス漫画と言ったら「テニスの王子様」
バスケ漫画と言ったら「スラムダンク」
と言えるぐらいの世界的人気のマンガになります。
- 作者 井上雄彦（他作品 バカボンド リアルなど）
- コミック全３１巻 完全版２４巻 新装再編版全20巻
- テレビアニメ 全２７６話
- 劇場版アニメ 『THE FIRST SLAM DUNK』も入れて全５作品
この作品で国内のバスケ人口が増加したともいわれており、影響力は計り知れません。
有名な話で言ったら、作者の井上雄彦さんが設立した「スラムダンク奨学金」
バスケットボールのプロを目指す高校生を対象に留学への手助けをする制度になります。
週刊少年ジャンプでも数ページ取り上げられるなどしており、ジャンプを読んだことがある人なら一度は知っているかもしれません。
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原作のストーリー
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不良の主人公”桜木花道（さくらぎはなみち）”が一目ぼれした女子生徒”赤木晴子（あかぎ はるこ）”にいいところをみせるために入部したバスケットボール部で全国制覇を目標にするスポーツ漫画。
万年一回戦敗退の湘北バスケットボール部だったが、キャプテンの赤木剛憲（あかぎ たけのり）と桜木花道以外にも流川楓や宮城リョータ、三井寿の５人が集まったことによって全国大会まで駆け上がる。
バスケットドシロートである桜木花道の成長や、バスケを知らない初心者でもわかりやすく盛り上がる内容になっています。
名言も数多くあり、この作品が青春の１ページに入っている人も多いかと思います。
人生で一度は読んでほしい漫画作品なので絶対に読んでください。
スラムダンクが嫌いな人には私も会ったことないぐらいの作品です。
次に映画のストーリーがどんな内容なのかを書かせてもらいます。
ネタバレがここから多くなるとおもいますのでご注意ください。
『THE FIRST SLAM DUNK』のストーリー
(C)I.T.PLANNING,INC.
(C)2022 SLAM DUNK Film Partners
原作マンガの主人公”桜木花道”ではなく、ポイントガードである宮城リョータに焦点を当てて映画化されています。
宮城リョータと言えばその小柄な体格を生かしたスピードやドリブルで相手を翻弄する実力者。
意外かもしれませんが、マンガで過去がまともに話されていないのがこの宮城リョータなんです。
桜木花道は不良として有名
流川楓は中学MVPを取るなどバスケット一筋
三井寿は高校１年の時の故障で一時期不良になっていたり
赤木剛憲は高校まで日の目を当てられなかった選手
マンガではこれだけわかってはいるのに、宮城リョータだけは謎が多かったです。
分かっていることと言えば三井寿と喧嘩して入院していたぐらいです。
映画で作られている試合は”山王戦”
高校バスケットボールの王者ともいわれているインターハイ連破している学校との対決。
原作マンガでもこの戦いがラストの戦いでした。
アニメでは山王戦は放送されていません。
これ以上のネタバレはしません。
宮城リョータの過去と、山王戦の戦いは映画館でご覧ください！！
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感想
(C)I.T.PLANNING,INC.
(C)2022 SLAM DUNK Film Partners
今年のアニメ映画では１・２を争うほどの良作。
むしろこの作品がアニメの歴史を変えるかもしれない部分までありました。
日本のアニメ映画では珍しく３DCGを使用して試合の対決シーンが描かれていたのですが、そのクオリティが異常なまでに高いです。
アニメと３DCGのいいとこどりをしたかのような映像で、３DCG特有の違和感のある少しカクついた動きは一切なくなっています。
これだけでも見る価値はある作品ですが、それ以上に試合の臨場感がありえないぐらい高いです。
試合中は湘北のメインメンバー５人に焦点を当てつつ、山王の強さが分かる演出がされています。
メンバーのほぼ全員が対策をされており苦戦を強いられる対決でしたが、それぞれが限界以上のチカラを出して試合に挑んでいました。
マンガではほとんどセリフがなくても伝わるぐらいの緊張感と試合展開でしたが、今作の映画でもそれが見事に表現されています。
音の使い方がかなりすごすぎます！！
試合中の大事な場面での無音や、激しく攻撃するときの音楽など、当たり前かもしれませんが山王戦であれをされると魅了されてしまうレベルです。
無音の時なんかつばすら飲み込むのをためらうレベルの無音です。
(C)I.T.PLANNING,INC.
(C)2022 SLAM DUNK Film Partners
宮城リョータ視点をメインに構成されているようですが、試合に関して言えばマンガとの違いはほとんどありません。
多少セリフやシーンなどが追加されている部分もありますが、山王戦ではマンガでも宮城の視点で書かれていることが多く、試合では特別に宮城視点にしているわけではなさそうです。
それよりも宮城リョータの過去を山王戦に組み込んだといった方がいいと思います。
ただ、宮城リョータの過去は少し重い内容になっており試合とのギャップがありすぎました。
それがまたイイと思う方もいるかもしれませんが、私には少し暗すぎると感じます。
アニメ映画としては一度は観てほしい作品と言ってもいいと感じています。
映画館で観なかった方でも動画配信サービスなどで配信されたら観ることをオススメします。
絶対にマンガをもう一度読みたくなりますから！！
次にこの作品の良かった点と個人的に少し嫌だった点を紹介します。
良かった点
- アニメでは観れなった山王戦のシーンが観れる
- マンガの主人公”桜木花道”視点ではなく、仲間の宮城視点で試合が観れる
- アニメとCGの融合のレベルが高い
- 対決シーンの臨場感が今までの作品には無いレベル
アニメで観れなかった山王戦を観れたこと自体にも感激しましたが、桜木花道目線ではなくポイントガードである宮城リョータ目線が良かったです。
普通に山王戦を制作してもかなりの良作になっていたかもしれないクオリティの高さですが、それを全体をみわたしてチームをコントロールしているポイントガードの宮城を主人公にしたのは本当にすごいと思いました。
仮に主人公が赤木や流川でも同じようにできたか疑問です。
過去の話がほとんど原作マンガで語られていない宮城だからこそのかもしれません。
個人的に少し嫌だった点
- 宮城の過去が少しキツイ
- 声優さん入れ替えはやっぱり少し残念だった
- 山王戦の細かいところまでは映画にしきれなかった
一番嫌だったのがテレビアニメと声優さんの交代と宮城リョータの重すぎる過去。
桜木花道の陽気な感じが無くなってしまっていたのが個人的には残念。
宮城リョータの過去が重すぎるのも少し試合の雰囲気とあわなかったのもしれません。
宮城リョータがスラムダンク内で一番不幸なキャラクターになってしまった感はあります。
最後に：ファーストの次はセカンドを！！
『THE FIRST SLAM DUNK』のタイトル通りに宮城の原点を観れる作品でした。
これだったらセカンドもいけるでしょう。
他のキャラを主人公にして山王戦以外の強敵との戦いも映画で描けるはずです。
個人的には三井寿の過去と赤木の過去を見て見たい気もします。
高校まで仲間に恵まれなかった赤城と、高校時代に足を故障してバスケを辞めてしまい不良になったいた三井。
この2人をメインに次は映画化してほしいです！！
スラムダンクはやっぱり神マンガ！！
映画もかなり良作でした！！
ありがとうございます！！
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