有名なモンスターの1人”フランケンシュタイン”
けっこう作品としてはこすられたモンスターですが、2025年に最新の技術で映画化されました。
映画の前書きとかあまり好きではないのでさっそくレビューしていきます。ネタバレも多少あるのでご理解ください。
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映画「フランケンシュタイン」

フランケンシュタイン : 作品情報・キャスト・あらすじ – 映画.com
| 公開日 | 主演 |
| Netflix2025年11月7日(日本) | オスカー・アイザック ジェイコブ・エロルディ |
| ジャンル | 時間 |
| ホラー | 約150時間 |
| 配信サイト | 原作 |
| Netflix独占配信(2025年10月時点) | 小説「フランケンシュタイン」著メアリー・シェリー |
一応はホラーってことになっているけどヒューマンドラマに近い作品。
怖いとかではなくフランケンシュタインを作った”ヴィクター・フランケンシュタイン”とその怪物の生き方や考え方を知る内容になっています。
原作は1800年代に作られたゴシップ小説「フランケンシュタイン」
有名な話だと怪物の名前は本当は無く、作った博士の名前から読者がつけたとされているそうです。
レビュー

フランケンシュタイン : 作品情報・キャスト・あらすじ – 映画.com
| ストーリー | 4 |
| おもしろさ | 3.5 |
| 独創性 | 3 |
| 怖さ | 1 |
| グロさ | 1 |
| 総合評価 | 3 |
めちゃくちゃおもしろいわけではないけど引き込まれる内容ではあった。
主人公のヴィクターが怪物を作る考え方に至った経緯と作るまでの過程、作った後の葛藤や苦悩がリアルに描かれていました。
怪物であるフランケンシュタインにも人間と同じように苦悩や葛藤があり、作られた存在として自分自身がどうしたいかを考えながら不死身のカラダで生きてきました。
個人的には怪物に同情することが多かった。作中で”望んでもいないのに作られた存在”と言うことが怪物本人の口から出ており、怪物として生きることがどれだけ苦しい事かヴィクター自身に伝えています。
このシーンを見てヴィクターではなくフランケンシュタインの方が”人”として好きになることができました。
ただ、内容的にはホラーでは全くないためホラーとして期待しないようにしてください。完全なヒューマンドラマ作品です。
異色の天才フランケンシュタインの人生を知る作品

フランケンシュタイン : 作品情報・キャスト・あらすじ – 映画.com
作中一の天才ながらその歪んだ思想で理解者がほぼいない人物。映画の冒頭で溺愛していた母を亡くしてからこんな偏屈な人物になったと考えると最初は同情しましたが、その後の行動がひどい。
例えるならエゴで動物を繁殖させて使えない奴を処分する感じのクズさ。最後まで責任を持てって言いたくなるけど、そこに至るまでの苦悩や葛藤を考えると一概に悪人でもないんだよな。
作られた怪物と怪物になった人間

フランケンシュタイン : 作品情報・キャスト・あらすじ – 映画.com
どっちが怪物か!?とか言われることが多いけど、私に言わせてもらえばどっちも怪物でどっちも人間。
極端に偏らないからこその人間だと思う。作られた怪物もそれは一緒。悪にも善にもなりえるから人間なんだよ。
自暴自棄になってめちゃくちゃしたり、かと思えば人間に優しくして人間らしく生きてみたりといろいろな方向を向いていた。
だからこそ怪物を嫌いになれないし、主人公ヴィクターの事も嫌いになれなかった。
スキンヘッド+マントで”名前を言ってはいけない人”が作られた

フランケンシュタイン : 作品情報・キャスト・あらすじ – 映画.com
作品を観た人が全員思ったであろうヴォルデモートさんが爆誕していた。森の中でハリーがヴォルデモートに入れ替わっただけのような構造に少し笑ってしまいました。
”これ絶対に意図して作ったでしょ”程度には意識しているかもしれません。
「怪物誕生→人の心を知る→また怪物になる」ってめちゃくちゃ忙しいな!!

フランケンシュタイン : 作品情報・キャスト・あらすじ – 映画.com
めちゃくちゃ忙しい入れ替わり
✅ヴィクター
幼少期(純粋)→大人(天才)→怪物製作中(まだ人間)→製作後(怪物)→怪物処分後(人間)
✅怪物
誕生(無垢)→逃走中(人間になる)→ヴィクターと再会(怪物)→ヴィクターに別れを告げる(人間)
最初から最後まで怪物の人間はいないし人間の怪物もいなかった。
作中でヴィクターが一番人間らしかったのが幼少期(純粋)と怪物処分後(人間)ってことが皮肉。母に愛された幼少期と人を作って初めて人を知ることができたってところに作者の意図を感じます。
逆に怪物”フランケンシュタイン”がもっとも怪物だった時がヴィクターと再会して別れるまでの間。
ヴィクターから離れたことにより世界を知って感情が芽生え人間になったが、人間だからこそ孤独に耐えられなかった。だからこそヴィクターに同じ怪物の花嫁を求めたし、優しくしてくれた女性の事をずっと覚えていた。
正直、怪物のままならこんな苦悩しなかったと怪物本人は思っていたかもしれません。
最後に:心を持った人を人間と呼ぶのかもしれない
ある意味に心はどこにあるのかって考える作品でした。フランケンシュタインって悪く描かれることも多いですが、原作を再現した映画だと印象が180°変わります。
原作小説も興味はありますが、細かな部分以外はそこまで映画と違いは無いようなので図書館に行ったときにでも探して借りてみようと思っています。
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