映画「９人の翻訳家　囚われのベストセラー」のあらすじと感想。集められた翻訳家に訪れる原作者からの復讐劇！！

世界的人気小説「ダヴィンチ・コード」を制作したダン・ブラウンの小説「ロバート・ラングドン」シリーズを出版する際に実際にあった話から着想を得て作られた映画「９人の翻訳家　囚われのベストセラー」

集められた９人の翻訳家と本の出版会社の社長に届いた脅迫メールにより９人の中にいるであろう脅迫メールの犯人を捜す映画。

本という名の巨大ビジネスが絡んだミステリー作品になります。

✅作品概要

あらすじ

(C)(2019) TRESOR FILMS – FRANCE 2 CINWMA – MARS FILMS – WILD BUNCH – LES PRODUCTIONS DU TRESOR – ARETMIS

全世界が待ち望んだ小説「デダリュス」の出版の際に、出版社である会社が海賊版や違法流出を恐れて特定の翻訳者のみに翻訳を許すことにした。

出版社の社長である”エリック・アングストローム”は９人の翻訳者を洋館の地下にある特別な空間に隔離。

集められたメンバーは外部との連絡手段を絶たれた状態で毎日渡される２０ページの原稿を翻訳していくのだった。

そんなエリックの元に一通のメールが送られる。

最初は信じてなかったが、冒頭の１０ページが公開されたことにより犯人捜しを始める。

このメールが出せるのは９人以外にいないと考えたエリックは、犯人が名乗り出るまで原稿以外の食料などのすべての提供をやめることを宣言。

隔離された空間に訪れる極限状態でおきる事とは？？

・犯人の目的はいったい何なのか？？

・本当に９人の中に犯人はいるのか？？

実際にあった事実元にミステリー作品として制作された映画「９人の翻訳家　囚われのベストセラー」

本が生み出す巨額の富がすべてを狂わす。

「９人の翻訳家　囚われのベストセラー」

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キャラクター紹介

エリック・アングストローム／ランベール・ウィルソン

(C)(2019) TRESOR FILMS – FRANCE 2 CINWMA – MARS FILMS – WILD BUNCH – LES PRODUCTIONS DU TRESOR – ARETMIS

小説「デダリュス」の出版元の社長。

デダリュスによって会社は大きくなったため最終章が翻訳される時に９人の翻訳者を隔離した人物。

ローズマリー・ウエクス／サラ・ジロドー

社長の秘書。

今回の最終章の翻訳のサポートしている。

脅迫メールが届いた後は洋館の外に出て情報取集をしている。

カテリーナ・アニシノバ／ オルガ・キュリレンコ

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ロシア語の翻訳者。

「デダリュス」のヒロインに入れ込んでいる。

何としても他の翻訳者より優位に立とうと出版社社長のデスクから原稿を盗もうとまでした。

アレックス・グッドマン／アレックス・ロウザー

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英語の翻訳者。

集められた翻訳家の中でも最年少で、気が弱そうな少年。

ハビエル・カサル／エドゥアルド・ノリエガ

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スペイン語の翻訳者。

左腕をケガしている。

自分い自信がなくひくつな性格をしている。

エレーヌ・トゥクセン／シセ・バベット・クヌッセン

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デンマーク語の翻訳者。

夫と子供がいる女性。

今回のことで自分のうちにある本心を知ってしまった。

ダリオ・ファレッリ／リッカルド・スカマルチョ

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イタリア語の翻訳者。

少し乱暴な口調を使う。

９人の中で犯人探しがあった時に暴力沙汰をおこしている。

イングリット・コルベル／ アンナ・マリア・シュトルム

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ドイツ語の翻訳者。

９人の中では他の人とあまり交流はしなかった。

お酒が大好きだが、精神的に不安定な部分もかいま見える女性。

チェン・ヤオ／フレデリック・チョー

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中国語の翻訳者。

気さくな男性で中立な立ち位置にいることが多い男性。

中国拳法の達人とかではない。

テルマ・アルヴェス／ マリア・レイチ

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ポルトガル語の翻訳者。

不良的な翻訳者で、体に入れ墨がある。

コンスタンティノス・ケドリノス／マノリス・マブロマタキス

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ギリシア語の翻訳者。

翻訳の仕事は金のためと割り切っており、隔離されることも比較的容認していた。

アレックスの恩師ジョルジュ・フォンテーヌ／パトリック・ボーショー

アレックスが幼少の頃からの恩師。

書店を経営していたが火事により書店と一緒に亡くなっている。

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ストーリー展開

作中では２つの視点から物語が進行していきます。

洋館の地下で何があったのかが描かれながら、２人の会話で謎解きや事件の概要が明らかになっていきます。

序盤

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世界的大人気小説「デダリュス」の最終章を翻訳するために集められた翻訳家９人。

集められた洋館の地下でSNSやパソコンなど外部と接触できる機器などをすべて没収された。

出版社社長”エリック”は１日２０ページを渡し翻訳してもらうようにすると。

１日たったらまた新しい原稿のコピーを渡し前の２０ページは回収する。

早速翻訳に取り掛かった９人だったが、社長の元に届いた脅迫文から状況が一変した。

社長による犯人探しが始まった。

９人の中でも疑心暗鬼になり犯人探しが始まったが、犯人に繋がる手がかりは得られなかった。

中盤

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犯人の要求はエスカレート。

次は１００ページの原稿をネットに公開するとのメールが届いたのだった。

社長のエリックは９人の中に犯人がいると考え、９人に原稿のコピーを渡すことを一時中断。

それにも関わらずに１００ページが公開されたことにより後が無くなったエリックは９人の食事や電気などをストップした。

結束する９人の内の６人と、１人で過ごす３人の翻訳者たち。

６人は胸の内をしゃべりながら暗い中を過ごしていた。

(C)(2019) TRESOR FILMS – FRANCE 2 CINWMA – MARS FILMS – WILD BUNCH – LES PRODUCTIONS DU TRESOR – ARETMIS

視点は変わりエリックとアレックスとの会話

事件のトリックをアレックスがエリックにトリックのネタバラシをしていく。

エリックには伏せられてしゃべっているが、アレックスが今回の計画の発起人だった。

その協力者として

この４人が協力して洋館の地下に集められる前に原稿を盗んだのだった。

終盤

(C)(2019) TRESOR FILMS – FRANCE 2 CINWMA – MARS FILMS – WILD BUNCH – LES PRODUCTIONS DU TRESOR – ARETMIS

洋館で暗い夜を過ごしていた９人だったが、事件がおきた。

翻訳家の１人”イングリット・コルベル”がこの状況に精神的にやられ自〇してしまったのだ。

社長は錯乱し銃を取り出す。

残った８人は拳銃を突き付けられた。

社長にはわからない言葉で８人で翻訳しながら会話し、一斉に社長とその護衛を抑え込む作戦だったが、カウントがばれてカテリーナが撃たれてしまう。

エリックはこのままでは状況が変わらないと判断し、メールの犯人の要求をのみ入金した。

しかし、小説の公開は止まらずすべての原稿が公開されてしまったのだ。

錯乱したエリックにアレックスが撃たれたが、恩師がくれた本によって一命を取り留めた。

討たれたカテリーナは病院の治療室で治療している。

その後刑務所の個室で向き合っているアレックスとエリック。

アレックスから事件のすべてが明かされる。

感想

(C)(2019) TRESOR FILMS – FRANCE 2 CINWMA – MARS FILMS – WILD BUNCH – LES PRODUCTIONS DU TRESOR – ARETMIS

ミステリー作品かと思えば壮大な復讐劇。

アレックスが純粋に好きだった本と、大切だった恩師の復讐。

巨額の富を生み出した世界的大人気小説「デダリュス」の最終章。

その利益に目がくらみ罪を犯したエリックへの断罪が目的だった。

悲しかったのがアレックスの才能を認めていた恩師が、アレックスが書いた小説によって事件に巻き込まれ亡くなってしまった事。

アレックスの才能を誰よりも認めていた恩師だったからこそ必然的に起きてしまった事件かもしれません。

恩師の復讐と自身の作品を金儲けに使った復讐をしたアレックスのこの後の人生が気になってしまいます。

最後に

実際にあった出来事を元にミステリー作品として構成し映画にした作品「９人の翻訳家　囚われのベストセラー」

ミステリー作品で知らない映画でしたが、かなりおもしろかったです。

日本では字幕のみでしたが、字幕の映画もこの際多く観ようと思いました。

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