映画【はい、泳げません】のあらすじと感想。トラウマと向き合うために水泳教室へ!!

誰しもが持っている「トラウマ」

克服しようにも”それ”を目の前にすると体が動かなくなるなんてことは当たり前にあります。

今回紹介する映画「はい、泳げません」もそんなトラウマを持った男性が主人公。

 

幼少期の体験で水が怖くなり、泳げなくなってしまった”小鳥遊雄司”

ちょっとしたことからトラウマを克服しようと水泳教室に通うことを決めます。

 

その水泳教室には小鳥遊とは別のトラウマを抱えたインストラクター”薄原静香”が、彼のトラウマを克服するために協力。

だけど、彼の水のトラウマは幼少期の体験だけではありませんでした。

 

トラウマと向きあうことを決意した人を描いた作品「はい、泳げません」

どんなことでも向き合うってことは難しい。

子供の頃のトラウマで泳げない大学教授”小鳥遊雄司”

(C)2022「はい、泳げません」製作委員会

教授として大学で学生に勉強を教えている主人公”小鳥遊雄司”

人となりがよく学生からは人生相談や、婚姻届の証人をお願いされるなど信頼されている。

 

過去に離婚経験があり今現在は1人暮らしだが、交流があるシングルマザーに好意を寄せている。

元妻との関係も良好で、たまに食事にいって仲良くしている。

 

元妻に言われた何気ない会話で水泳教室へ

(C)2022「はい、泳げません」製作委員会

元妻に言われた「泳がないと泳げない」の言葉の違いに敏感になり水泳教室に入ることを決めた。

幼少期のトラウマで水が怖く、水の中で息を止める事すらほとんど出来ないほど。それでも男としてのプライドなのか水泳教室に入り克服することに決めた。

水泳教室では婦人たちに囲まれながら、日々泳げるように努力中。

違うトラウマを背負ったインストラクターの”薄原静香”

(C)2022「はい、泳げません」製作委員会

 

そんな水泳教室で小鳥遊や婦人たちのインストラクターをしているのが”薄原静香”

興味本位で来た小鳥遊に入会を勧めた人物。

彼女も過去におこったトラウマで小鳥遊と同じように苦労しているが、小鳥遊より前を向いて歩いている。

 

✅トラウマ

子供の頃に交通事故にあい、全身が動けなくなるほどの大けがを負ったことが原因で外を歩くのが怖くなってしまった。

外を歩く時は傘を持ち歩き、水泳教室のあるスクールの近くに引っ越すぐらい彼女にとってはトラウマだった。

 

そんなトラウマと向き合うことができたのが水泳。事故でけがを負って長期間のリハビリにも耐えることができた。

そんな経験から小鳥遊が泳げないことも理解している。

 

彼女の助けによってある程度泳げるようになるのだが、トラウマ克服となるかどうかは観て確認してください。

小鳥遊の日々の生活

(C)2022「はい、泳げません」製作委員会

大学教員として忙しい日々をすごしていた小鳥遊。

 

・水泳では泳げるように

・大学では学生の勉強や悩みに答え

・家では過去に別れた妻と子供のことを考え

・シングルマザーの女性とのデート

 

大学と水泳では順調に見えますが、家庭はそんなことはありませんでした。過去におこった事故によって深く心に傷を負ってしまった

ふとした瞬間に思い出すためときどきツライ顔をします。

水泳のときは特に思い出すトラウマ。そのつらい記憶が鮮明になってしまう状態に。

でも、思い出せない記憶が彼のもっともツライ体験だった

忘れてしまった過去最大のトラウマ

(C)2022「はい、泳げません」製作委員会

 

幼少期のトラウマで泳げなくなってしまった小鳥遊ですが、それすらも軽く上回るトラウマを彼は持っています。

ストーリー中にちょっとづつ演出されている小鳥遊の過去。それらの謎が彼の最大のトラウマを知らせてくれます。

 

・元妻と暮らしていた部屋

・子供がいない子供部屋

・元妻と離婚した理由

 

小鳥遊の本当のトラウマは思った以上に重いものでした。

忘れてしまっていたトラウマでも体は覚えていたのが、水への恐怖を爆増させた理由の一つです。

意地で始めた水泳でやっとわかった

(C)2022「はい、泳げません」製作委員会

 

トラウマは簡単には消せません。ましてや人の命がかかったトラウマなんて特に。

それでも前に進む不器用な男が今作の主人公になっています。

理屈ばっかりで言い訳が多い大学の先生ですが、生徒にも慕われ逃げることをやめた男が、ちょっとづつでもトラウマと向き合っていく作品「はい、泳げません」

トラウマと向き合うために始めた水泳で、本当に向き合うことができた男のストーリーです。

作品概要

(C)2022「はい、泳げません」製作委員会

原作 髙橋秀実『はい、泳げません』

主演 長谷川博己 綾瀬はるか

監督 渡辺謙作

主題歌 Little Glee Monster「magic!」「生きなくちゃ」

共演者  伊佐山ひろ子 広岡由里子 占部房子 上原奈美 小林薫 阿部純子 麻生久美子

 

✅原作小説

 

 

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感想

(C)2022「はい、泳げません」製作委員会

 

特に可もなく不可もない作品。感動ものではなく、少し考えさせられる作品作りになっています。

トラウマと向き合うことがすべていいわけではないですが、向き合った方がいいトラウマもあるのも事実。

映画では向き合った方がいいトラウマで書かれていましたが、そうでないなら向き合う必要はありません。

 

✅よかった

・水泳教室のおば様軍団のおもしろさ

・少しづつわかる小鳥遊最大級のトラウマ

・綾瀬はるかさんの水着姿

・大学生の考えさせられる回答

✅残念

・中盤までは少しわかりずらいストーリー

・人によって少し嫌な映画かも

 

この映画を観なくても全然いいので、トラウマがあるなら少し考えてみてもいいかもしれません。

成長できるならちょっとづつトラウマ克服を。

今後関わるようなことがないトラウマなら無視して人生を謳歌しましょう。

最後に:一番考えさせられた大学生の言葉

作中で一番深いと思ったのが大学生の言葉。

普段は講義中に寝てばっかりだったが、飲んでいる席で小鳥遊に聞いた”人生を生きる意味”

その答えを彼なりに考えて出したのが

 

「小さな日々の発見」

 

意味を聞いても深いし、大学生よく考えたなと感心してしまいました。私なんか毎日同じような生活ばかりしているので発見なんてほとんどないです。

久々に外食でもしてみますか。入ったことない店で。小さな発見があるかもしれません。

 

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