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大人気実写映画「るろうに剣心」の一作目。
主演俳優の佐藤健さん以外にも演技が注目され、成功しにくいと言われる漫画やアニメの実写映画の中でも成功した作品になります。
成功理由は様々ですが、今回は原作漫画と実写映画の違う所をご紹介していきます。
これを機に原作漫画と実写映画両方とも好きになっていただけたらと思っています。
- マンガと映画の違い
- 見た感想
※ネタバレもありますので見ていない方はご注意ください
あらすじはこちらの記事で書かせてもらいました。
実写映画「るろうに剣心」の記念すべき第1作品目のあらすじを紹介します。全5作品と長期の実写映画は「るろうに剣心」以外にはありません。 ✅ 作品概要 原作「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-[…]
映画とマンガとの違い
原作マンガのストーリーを映画にしているが、約2時間の映画にするにあたって色々と変更している。
✅ マンガとの違い
- 最強のかませ犬・比留間兄弟の出演がない
- 明神弥彦の話はカットされている
- マンガではまだ斎藤一は登場していない
- 外印と戌亥番神の登場
- 黒笠・鵜堂刃衛は本来別の話
最強のかませ犬・比留間兄弟の出演がない
(引用 集英社 和月伸彦 るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 完全版)
作中で最強のかませ犬キャラ・比留間兄弟の出演がありません。
漫画の中では一話目から登場しており、かませ犬キャラとしての地位を確立しています。
本来は左之助との決闘まで絡んでいるキャラになります。
完全版の裏表紙に作者が書き直したキャラの絵が全巻記載されていますが、このキャラだけは変更なしで書かれています。
そのぐらい完成されたキャラですが、映画には出演はしておりません。
個人的には見てみたかったキャラでもあります。
明神弥彦の話はカットされている
(引用 集英社 和月伸彦 るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 完全版)
マンガの明神弥彦は意外と活躍しているキャラ。
映画の話にも入っている武田邸での話も漫画では弥彦も同行しているが、映画では一切の活躍はありません。
映画の中では、神谷道場に自分から入門する話になっています。その後の活躍もなく映画ではわき役キャラになってしまった。
一作目の話ではないですが、志々雄真実の時は、十本刀を弥彦一人で倒すほどに成長しているキャラ。
漫画では日に日に強くなっていく弥彦を見るのも楽しかった。
武田邸の突入の話にも弥彦は絡んできています。マンガでも戦闘はしていませんが、映画ではほとんど出演がなくセリフもありません。
もう少し活躍させてほしかった。
マンガではまだ斎藤一は登場していない
映画では斎藤一が登場していますが、武田邸と鵜堂刃衛の話のときは本来登場していません。
斎藤一が登場するのが志々雄真実の話の直前。今の剣心の実力を確かめるため政府のトップ「大久保利通」から依頼され剣心に戦いを挑んだ。
決着はつかなかったが、手に汗握る戦いになっています。 映画でも戦いはしていますが、マンガでは神谷薫の道場での対決になっています。
政府の高官の命令で戦うことは一緒。
個人的には、一作目ではなく二作目の登場にしてほしかった。
外印と戌亥番神の登場
(引用 集英社 和月伸彦 るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 完全版)
映画に出てくる外印と戌亥番神。この二人は本来ここで登場するキャラではありません。
最後の敵・雪代縁の時に登場します。その内の二人がここですでに登場。
接近戦ではなく人形を操り人形で戦う人物。ネタバレになりますが、マンガで神谷薫そっくりの人形を作り剣心の目を欺いたほど精巧にできている人形を作った。
人形を使った戦闘以外にもダイヤモンドの粉末をまぶした細い糸「斬鋼線」を使い篠森蒼紫と戦った人物。基本的に接近戦はしないのだが、映画では、接近戦をして剣心を追い詰めていました。
マンガでは老人キャラ設定でしたが、イケメンキャラになっていたのも印象的。
マンガでは剣心に師を倒されたことを理由に剣心に戦いを挑むも、その前に左之助に倒された人物。特徴としては徒手空拳で「無敵鉄甲」と呼ばれる武器を腕に付けていること。
映画ではほとんど喋らない無口なキャラでしたが、マンガではおしゃべり大好きキャラ。いろいろと喋ってくれる人物。
監督もまさかここまで人気になるとは思っていなかったのでこの二人を登場させたのでしょうが、人気が出てしまったのでここの矛盾は気になります。
黒笠・鵜堂刃衛は本来別の話
(引用 集英社 和月伸彦 るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 完全版)
映画では武田観柳に鵜堂刃衛が雇われている形でしたが、本来は別の話としてマンガでは登場します。
ざっくり書くとこんな感じ。
本来御庭番衆の登場がここなのですが、登場させなかったことにより二作目の登場になっています。
しかもお頭の「篠森蒼紫」のみ。
徒手空拳で剣心にダメージを与えた般若などのキャラは一切登場していません。
鵜堂刃衛の漫画の設定は政府の人間に雇われた人斬り。
一部の政府の人間に雇われ人斬りをしていた鵜堂刃衛だが、剣心に敗れると自身で剣を突き刺し亡くなった。映画では武田観柳に雇われる形で登場していますが、本来の話としては別話になっています。
二時間ぐらいの映画にまとめるためにはしょうがない部分もありますが、御庭番衆だけはここで登場させてほしかった。二作目から篠森蒼紫は登場していますが、八つ当たりキャラみたいな登場の仕方になっているので非常に残念。
見た感想
個人的には良作に入ります。実写映画の中でも比較的まともに作られた作品です。
俳優陣のアクションもさることながら原作マンガのストーリーを約2時間の映画に収めているのに初見の方でも原作ファンでも楽しく見れる作品です。
特にアクションは実写映画の中では郡を抜いています。映画は全部で5作品公開されましたが、回を重ねるごとに前作よりはるかにスゴイアクションが見れるのでオススメです。
個人的にはもう少しキャラの登場を考えてほしかったなと思います。
どうしても斎藤一の登場が許せないですし、篠森蒼紫の2作目の登場のしかたが嫌でしょうがないです。
まとめ
実写映画としての完成度は高いと感じます。
重要なキャラの登場や話をうまくまとめているためマンガを見たことない人でも楽しめるように仕上がっている。ただ、マンガが好きな人にとっては話がごちゃごちゃしているので好きにはなれないかもしれません。個人的には漫画とは別の作品として見ているので面白い。
実写映画の中でも完成度は高い作品になっていますので、まだ見ていない方はご覧ください。