今回見ていくのが、人気漫画「るろうに剣心」の実写版映画「るろうに剣心」についてお話します。
今でこそ人気の実写映画ですが、公開されるまでは否定的な声が多く聞かれていました。
では、なぜ評価が逆転したのかを私なりに分析しました。
ちなみに自分自身はこの作品は大好きです。 もう一つの「るろうに剣心」として見ています。
公開前はかなり評価が低かったのはなぜ??
最初に公開された「るろうに剣心」は2012年8月に公開されています。
公開前には結構否定的な意見が多かったのも事実。
✔ 否定的な意見
- 剣心の技を実写するのは難しいのでは
- 人気漫画の実写はしないでほしい
- 全く別の作品なりそうなのでやめてほしい
るろうに剣心のメインである技や迫力をアクションでこなすのは無理なのではないかと言われていました。
漫画ではある程度は誇張して書くことはできますが、実写した場合に技がしょぼく見えるなどの意見もありました。 実際に斎藤一の「牙突」はただの突きになっていましたし、剣心の「九頭龍閃」は実写できていません。
それらの理由から原作ファンからは実写化はしてほしくないとも。
漫画の実写化は失敗する確率が高く、原作漫画の人気に陰りが出てしまいかねない。
今でも原作ファンからは「漫画とは別の作品としてみると面白い」と言われている方も多い。
では、なぜ公開後に評価が逆転したのか。
公開後の評価の高さ
公開後は評価の高さと低さが逆転して人気作品なりました。
✔ 公開後に評価が上がった理由
- 豪華俳優陣の起用
- ターゲット層を明確にしている
- 漫画とは違う「るろうに剣心」にした
- アクションの見せ方が上手
1 豪華俳優の起用
主人公の緋村剣心を俳優の「佐藤健」さん。
ヒロインの神谷薫を「武井咲」さんなど豪華俳優陣で固めています。
脇役ですら他の映画で主役をはれるぐらいの俳優を起用しているため「るろうに剣心」を知らない方でもその俳優のファンを獲得することに成功しています。
2 ターゲット層がわかりやすい
実写映画劇場版「るろうに剣心」のターゲット層は分かりやすい。
- 原作ファン
- 俳優ファン
基本的に映画内では主人公・緋村剣心の説明などはほとんどなく原作をある程度知らないと分かりにくい内容になっています。
そのため原作ファンだけではなく、原作を全く知らない方に見ていただくために俳優ファンの獲得は必須なので、豪華俳優陣をキャストに起用。
俳優のファンなら原作知らなくてもそれなりに楽しめる作品になっているので。
ただし、原作ファンは賛否両論が今でも多い。
3 漫画とは違う「るろうに剣心」に仕上げた
ここが一番の重要な部分。
原作とは違う「るろうに剣心」に見事に仕上げた。
設定等はある程度は漫画に寄せていますが、完全に漫画とは違う作品なっています。
ここまで違うと文句も言えない!!と思えるぐらいに。
実際に2時間ちょっとの映画に落とし込めるために色々な部分を削っているので原作ファンからは別物に見えてしまう作品になってしまってるようです。
ただし、原作ファンではなく「ある程度知っている」「全然知らない」層から見ればアクション要素強く見ていて楽しい作品に仕上がったいます。
4アクションの見せ方が上手い
この作品の最大の見せどころの剣を使ったアクションですが見せ方が上手かった。
るろうに剣心の作品で最も難しいとされていたのが剣心の「速さ」と「高さ」。実写化するにあたってこれは再現が難しいと言われていました。
実際に見てみると気にならないほどアクションが出来上がっていました。
一作目の最初の5分ぐらいの冒頭で、見ている人の心をつかむようなアクションは、まさに次に期待させるようでした。 知らない人なら続編も見たいと思えるほどです。
実写映画・劇場版るろうに剣心のオススメポイントは!!
実写映画化された「るろうに剣心」で一番の見どころは、主演俳優の「佐藤健」さんのアクションシーン。
それまで「佐藤健」さんがアクションをほとんどしていなかったことからあまり期待していない方も多かったのも事実。
私も「そんなに派手なアクションはないだろう」と思っていましたが、見入ってしまいましたね。 映画を見た後にメイキング映像を見ましたが、「え!!あそこワイヤー使ってないの」と思ったぐらい。
二作目の瓦の上を走るシーンや三作目の「瀬田宗次郎」や「四乃森蒼紫」と戦うシーンの壁走り。
あそこは有名で、体一つで撮影していたとのこと知った後でもう一度作品を見てもスゲーとしか思えません。
戦闘シーンなんかお酒飲みながら見るのが当時の日課になっていたぐらいです。 あれは凄いね!!個人的には一作目の外印と三作目の「瀬田宗次郎」がオススメ!!何十回も見ました!!
次にこの実写版「るろうに剣心」が大ヒットした理由についてお話します。
大ヒットした要因
マンガやアニメの実写はそのほとんどが失敗に終わる可能性が高いとされており、ファンからすれば「余計なことはしないでほしい」と思われます。
では、実写映画「るろうに剣心」はヒットしたのか??
✔ ヒットした最大の要因
- 実写映画化に比較的しやすい作品
- 佐藤健さんが漫画の主人公にハマっていた
1 実写映画化に比較的しやすい作品
この作品はアクション漫画でありながら異能系ではない為比較的実写化しやすい作品だったとされています。
- 特殊な技がほとんどない
- 時代背景がわかりやすい
- 無理なCGを使う必要性がなかった
この作品で特殊な技などはほとんどありません。
基本的な剣術を元に書かれている技が多く、無理なCGなどを使わずに再現できた部分は大きい。
実際に使われているCGはアクションにしては比較的少なめ。 志々雄真実との炎などには使われていますが、そのほかのアクションにはほとんど使われていません。 そのため現実味が増してリアリティがある作品になっています。
時代背景がわかりやすいのもプラスポイント。
実際にあった幕末や明治維新後の時代を背景としているのでほとんど知らない方でも楽しめるようになっています。
「るろうに剣心」の作品を知らなくても「新撰組」や「幕末」などは聞いたことある人も多いですから。
2 佐藤健さんが漫画の主人公にハマっていた
この作品は「佐藤健」さんありきの作品ともいわれるぐらい「緋村剣心」役はこの人しかいないと言われてきました。
るろうに剣心より前の佐藤健さんはアクション俳優のイメージはなかったのですが、この作品を見た方は「アクションできるんだ」と認識したくらい。
最後に
三作品の興行収入が120億円を超えている大ヒット作品「劇場版るろうに剣心」。
四作品目も上映されることからまだまだ人気が衰えません。
現在、漫画でも続編が書かれているのでそちらも見てみると面白い。
今回紹介したのが劇場版「るろうに剣心」でした。