戦争って無くならないのですかね??
様々なマンガで戦争について書かれていますが、今回紹介するマンガは戦争を無くそうとする機関トライピースがメインのマンガ「トライピース」です。
✅作品概要
- 2011年完結
- 著者 丸智之
- 連載誌 月間少年ガンガン
- 全11巻
連載時期はガンガンの黄金期ともいえる年代。
「鋼の錬金術師」「絶園のテンペスト」「屍姫」「とある魔術の禁書目録」などが掲載されており爆発的な人気だった。
そんな黄金期に連載していた作品になります。
- あらすじ
- 登場人物
- 見どころ
ざっと紹介していきます!!
あらすじ
記憶のすべてをなくしている少年。名前すらも忘れていることから自身のことを名前がないから「ナナ」と呼んでいる。ナナは自身が何者かわからないまま旅をしていた。
旅の途中で訪れた国「カントール」で出会った子供たちと仲良くなったが、機械帝国「ザイエス」によるカントール進行が開始。
カントールの国民はほぼ全滅。子供たちも亡くなった。運よく”星水(せいすい)”と呼ばれるすべての傷を直してくれる水が運よく手元にあったのでナナだけが生き残った。
”星水は死んだ人間には使えない”
亡くなった子供たちの墓の前で彼は戦争を絶対に無くす決意をしたのだった!!戦争を無くすためにはどうすればいいのかを考えていたナナが見たのは次に訪れた国「フォートレス」でのできごと。子供のケンカだったが、彼が初めて止めた”戦争”だった!!
しかし、戦争は待ってはくれない。機械帝国「ザイエス」によるフォートレス侵攻が始まった。ナナはカントールのことを思い出して戦おうとするがなすすべなくボコボコにされてしまう。その時に彼の前に現れた巨体の人間がザイエスの兵器を蹂躙!!
名前はベリアル!!
戦争仲裁機関「トライピース」に所属する第3部隊イーラの部隊長である!!
戦争仲裁機関にというものがあることを知ったナナは入隊させてほしいとベリアルにお願いするが、隊員の「シロ」に反対される。ベリアルはそこで「この戦争を止めて」見ろと無理難題をナナに課した。ナナはいったいどうやって戦争を止めるのか??
このマンガは”戦争”を止める者たち・”戦争”を起こす者たち・”戦争”に巻き込まれた人たちが描かれたマンガです。メインとなるのが戦争仲裁機関「トライピース」と機械帝国「ザイエス」がおこす戦争。
戦争はどこで悲惨なもの。作中に出てくる国の中には”武力を一切持たない”国というのも出てきますが、かなり悲惨なことになっています。
このマンガの重要アイテムが”星水”
✅ 星水
序盤は星水が原因でおきた戦争などが書かれている重要アイテム。作中では傷を治すためではなくある軍事目的でも使用されていた。まさに悪魔の実験ともいえる代物。
次に登場人物の紹介を軽くします。
登場人物
ここで紹介するのは3名!!
- ナナ
- シロ
- ベリアル
ナナ
今作の主人公ナナ!!
本名はラストまで出ていませんでした!!
✅ 特徴
- 超・記憶喪失
- かなりの美形
- 女性に間違われることもしばしばある
- 戦争の止め方は”女装”
登場当初は戦闘力皆無の女装癖がある人物だったが、トライピース入隊後は訓練や任務によって腕を上げている。
カラダはとにかく頑丈にできている。戦争を止める手段の一つとして女装をしているが、そのことも過去の記憶と関係している。
シロ
初登場時は第3部隊イーラの隊員でしたが、その後昇格。第6部隊アーセの部隊長になっている。メインヒロイン的な存在。ヒロインにしては暴力的ですけど・・・。
✅ 特徴
- ナナを毛嫌いしている
- ナナの女装姿”ナナコ”を尊敬
- 武力はかなり高い
- 仲裁三原則は「愛」・「平和」・「希望」
部隊長になっても仲裁三原則を決められずにいたシロだったが、カントール奪還作戦後に決定!!「希望」のもとにカントール復興を目指している。
ナナが女装した姿”ナナコ”に尊敬を抱いているが、ナナだと知らないのはシロぐらい。武力面は相当高くトライピース全体を見ても彼女と戦えるのはわずか数名である。
ベリアル
最初に登場する「トライピース」の人物。その圧倒的”暴力”で戦争を止めようとする部隊の隊長である。
✅ 特徴
- かなり大きい
- 圧倒的暴力の体現者
- 将棋は弱い
- 子供大好き
- 仲裁三原則は「愛」・「平和」・「暴力」
彼の基本的な考えとしては「戦場に出る覚悟を持った人間」より「戦争を知らない子供たち」の方が命が重いと考えている。
戦場で助けた子供たちがベリアルを怖がらずに”ありがとう”と言ってくれるのが彼は嬉しいと話していた。
両腕には枷がついており、作中で外したのは1度のみ。外した後はその”圧倒的”な暴力によってすべてを蹂躙した。
根はいい性格なので部下からも慕われているが、ちょくちょくやらかす人物でもあります。まぁ、眠たい時と酔った時はやらかすもんだよね!!
次にこのマンガのおすすめポイントを紹介!!
おすすめポイント
おすすめポイントは4つ!!
✅ おすすめポイント
- 戦争仲裁機関「三原則」
- 戦争の悲惨さ
- 戦争を起きる理由
- 常識破りの戦争の止め方
戦争の形態
このマンガでは様々な戦争の形態があります。
- 子供のケンカ
- 国同士の戦争
- 武力を持たない国が受けた痛み
国力が拮抗している国や、一方的な国など様々です。どれを見てもハッピーエンドではありません。戦争ですから。双方痛み分けってのもない。
戦争する人たち
戦争仲裁機関「トライピース」が戦争を止めるために仲裁する戦争には様々な人たちが登場します。
- 戦争を起こす者たち
- 戦争に巻き込まれた者たち
- 戦争を止めようとする者たち
特に悲惨なのが戦争に巻き込まれた人たち。彼らは何もわからないまま亡くなっています。戦争をする覚悟のある人物は別にいいでしょうが、何も知らない人たちが巻き込まれるのは現実でも納得できない。
その点で言ったらベリアルの考えにも賛同できます。戦争している大人より、戦争を知らない子供たちを優先する気持ち。
次に作中に登場する「仲裁三原則」を紹介!!
トライピースの仲裁三原則
戦争を止める機関「トライピース」には様々な仲裁三原則を持った部隊が存在します。物語の最初に出てくる部隊・第三部隊「イーラ」が掲げる仲裁三原則は「愛・平和・暴力」。
✅ 第三部隊「イーラ」
この部隊の仲裁三原則は「愛・平和・暴力」。簡単に言えば「ラブ&ピース&バイオレンス」。
愛と平和は必要だよね。だけど、愛と平和だけでは戦争が無くならない。この部隊は暴力によって戦争をなくそうとする部隊。
✅ 暴力による戦争仲裁
この部隊は圧倒的暴力で戦争を止める部隊。武力としては他の部隊を見ても1・2を争うほど。ベリアルは暴力で戦争をなくそうとしている。
一部の人間は「戦争で戦争をなくそうとしている」と言うやつもいるがベリアル的には「そのくだりは聞き飽きている」ようです。
✅ ベリアルの考え
ベルアルの考えでは優先するのは未来ある子供たち。ベリアル自身も子供好き。戦場で助けた子供たちはベリアルを怖がることは少なく「ありがとう」の言葉を言ってくれるので好きらしい。
だからこそ大人のくだらないプライドで起こされた戦争が大っ嫌い。
暴力以外にもさまざまな仲裁三原則が登場します
✅ 一例
- 財力
- 死
など意味不明のものから理解できるものまで多種多様。戦争の止め方は部隊によって様々。
中には”眠”なんてものもありますからね。寝て健康になればいいのかな??と思っちゃいます!!
まとめ
戦争を題材にしたマンガ「トライピース」の紹介でした!!作品自体は完結ではなく打ち切りだと思われますが、かなりおもしろい作品になっています。
中でも超記憶喪失のナナの記憶が戻った時は「何がどうしてそうなった!?」と思うぐらいです。単行本は全部買ってもかなり安く販売されていますのでよかったらこの機会にご覧ください。
試し読できるサイトを下に張り付けておきます。
それではさいなら!!
✅ 試し読みor購買できるサイト