今回紹介する作品は、売れない漫画家”山城”が一家殺人事件を題材としたサスペンス漫画「34(さんじゅう)」の大ヒットによりおきる連続殺人を題材としたサスペンス映画「キャラクター」
漫画のキャラクターのように4人家族を狙う殺人鬼”両角”と、マンガを描き続ける山城の現実とフィクションの境界はどこにあるのかが問われる作品です。
※ネタバレがありますご注意ください
※私が配信で見たのはU-NEXTになります
※紹介している映画などの動画は【U-NEXT】【AmazonPrimeVideo】【Netflix】で配信中もしくは配信されていた動画になります。配信中かは各サイトをご覧ください。
「キャラクター」

・公開日 2021年
・主演 菅田将暉
・ジャンル サスペンス
主人公”山城圭吾”

(C)2021映画「キャラクター」製作委員会
「34(さんじゅうし)」の作者。両角の殺害現場を目撃し、それを題材にしたミステリー漫画が大ヒットした。
売れっ子漫画家になる前から実際にあった事件などを調べることが好きで、マンガの題材になるような資料を集めている。
殺人犯”両角(もろずみ)”

(C)2021映画「キャラクター」製作委員会
サスペンスマンガ「34」の殺人犯「ダガー」のモデルとなった人物。本人は両角と名乗っているが作中で本名が明かされることは無かった。
4人家族に異常に執着しており、最初の事件以降は「34」の模倣をして殺人をしている。
あらすじ(ネタバレ注意)
売れない漫画家が一家四人殺人事件を目撃し、その経験から書き上げた作品「34」のマンガが大ヒットするところから本格的に物語が始まります。
1.売れない漫画家が事件を目撃
2.1年後に第二の事件
3.第三の事件と犯人の接触
4.第四の事件と両角の暗躍
5.マンガ「34」の最終回
漫画と現実が交差する曖昧な世界へようこそ!!
※ネタバレがありますご注意ください
序盤:売れない漫画家の転機

(C)2021映画「キャラクター」製作委員会
有名漫画家のアシスタントをしていた”山城圭吾”だったが、連載にまではいけない売れない漫画家だった。
編集部にマンガの持ち込みをしたが、サスペンス漫画ではリアリティがない漫画家が多いと言われてしまい描いたマンガを返されてしまう。
絵の勉強として歩きながら様々な風景や人物を書いて歩いていたが、そんな中オペラを大音量で流す家があり、家の風体もあいまって絵をかいていた。
そこで目撃したのは一家が惨殺された現場だった。犯人をガラス越しに目撃したが、見つかることは無く警察に通報。
「船越一家殺人事件」として警察から取り調べを受けていた。取り調べをしたのは”清田俊介”と”真壁孝太”

(C)2021映画「キャラクター」製作委員会
”清田俊介”と”真壁孝太”
「船越一家殺人事件」を担当してる刑事。先輩が真壁で清田は後輩だが、結構フランクな感じで会話をしている。
清田は細かな事や会話相手の心のスキマに入るのが得意らしく、取り調べでも細かな違いや違和感に気付くことも多い。
取り調べ内容は
・なんで現場にいたのか
・現場に入った理由
・犯人を目撃したか
犯人を目撃したこと以外は素直に話した山城はそのまま家に帰された。
容疑者として過去に殺人歴のある近くに住んでいる”辺見”を逮捕したが、証言があいまいで供述に信憑性がなかったが上は事件解決にして手仕舞いにしたいようだった。
そのため事件は一旦終息したように見えたが、その一年後に第二の一家惨殺事件が発生した。
第二の一家殺人事件が発生
1年後に発生した「原一家殺人事件」この事件は一件目の事件とは違いあるマンガを模倣していることがわかった。
✅事件内容
・「船越一家殺人事件」から約1年後
・崖下の車の中で一家四人が惨殺
・犯行に使用された凶器は車の上部に隠されていた
・大人気サスペンス漫画「34」の描写と酷似している
清田が大人気マンガ「34」と描写が酷似していることで、凶器の隠し場所も特定することができた。
「34(さんじゅうし)」
漫画家”山城圭吾”の大ヒットサスペンス漫画。マンガ内の最初の一家四人の殺人は実体験をもとにしていることからリアリティが高いことから大ヒット。
2つ目の殺人以降はこのマンガの事件を模倣され、それにより4つの四人家族亡くなった。
第一の事件から第二の事件までの間に連載され大ヒットを記録した「34」
刑事の清田はあまりにも事件の内容が似すぎていることから久々に山城に合うことにした。
清田の仮説としては
・作者本人説
・模倣犯説
・最初の事件の犯人の辺見の嘘供述
実際に山城に会った清田だったが、得られるものはほとんどなく帰宅した。
ただ、山城の後をつけていたかのように居酒屋で偶然を装い遭遇。なにかあれば直接連絡をくださいと名刺を渡して連絡先を交換する。
ここで今作の犯人と思われる人物とも遭遇します。
中盤:犯人の接触と事件の加速

(C)2021映画「キャラクター」製作委員会
電話で居酒屋の外に出ていた清田のスキマをついて山城に接触してきた”両角”と名乗る人物。
彼は山城のファンだというが、言っていることが少し怖く山城自身も最初の一家四人殺人事件の犯人だとすぐに分かった。
清田の名刺を持って外に出た両角だが、清田を目撃して不敵な笑みを浮かべてその場を去る。
両角が接触してきたのにはいくつか理由がありました。
1.一ファンとして
2.天井の凶器のアドバイス
漫画の連載で見つかった包丁の扱いをまだ決めてなかった山城はこのアドバイスに従い次回号を書きあがていく。
それは刃物が一件目の一家殺人事件に使われた刃物だったこと。実際に警察のDNA鑑定でも一件目に使われた凶器と断定。
このことがきっかけで容疑者だった辺見は釈放された。
第三の一家殺人事件の発生

(C)2021映画「キャラクター」製作委員会
事件の被害者はキャンプ中の4人家族「杉村一家殺人事件」と名付けられたこの事件。
警察は手がかりもなく捜査は行き詰っていた。
そのころ妻と一緒に病院に行っていた山城は妻の妊娠を確認し帰ろうとしたタイミングで犯人の両角が接触。
本格的に妻と子供の身が危ないと悟った山城は刑事の清田に連絡しすべてを話すことに。
刑事の清田俊介との会話
・自分には漫画家の才能がない
・犯人は両角と名乗る
犯人との2回目の接触によりマンガを書くこと自体が次の犯行を助長すると考えた山城は、マンガを書くのをやめた方がいいと編集長に直談判するが結局休載に落ち着いた。
ただ、すでに4つの事件まで書かれているためまだ発生していない4つ目の事件が発生する可能性が高かった。
休載の発表を読んだ両角は山城に再度接触。
「せめて最終回はやろうよ」
と山城に言ってその場を去る。

(C)2021映画「キャラクター」製作委員会
場面は両角の住んでいる場所に変わるが、そこは異様な雰囲気しかなかった。
・凶器の置かれたキッチンのシンク
・殺害した一家の1人1人の写真
・笑っているような謎の絵
部屋をよく見ると一家殺人事件以外の写真もあるようで、事件がおきる前から人を手にかけていた可能性がある。
警察も山城の目撃情報と、両角の名前から捜査を開始。両角の名前から過去に古川急便に過去に働いていたことを突き止めたが、すでに退職しており両角の実家を訪ねる。
ただ、母親は10年以上会っておらず借金取りがたまにくるから生きているし、事故で足が不自由程度しかわからなかった。
卒業写真も見せてもらったところ履歴書の写真と違う人物が映っていたためどっちが本物の両角かわからなかった。
終盤:最後の事件と終わり方
「34」で連載されていた時に書かれた最後の「一家殺人事件」が起こった。
警察は両角の捜査で、本物の両角は借金の代わりに戸籍を売っていたことが判明。履歴書に乗っていた人物が本当に誰なのか分からなくなってしまっていた。
清田は漫画と事件現場の再現度の高さに違和感を持ちマンガを読んでいたが、1人じゃわからないと山城に聞きに行ったところ、マンガ内である村の名前が書いてることがわかった。
”九条村”と呼ばれるすで廃村化した村が第二の事件現場付近にあった。
山城は漫画を描く材料として様々な事件などを調べることを趣味にしており、九条村もその内の一つだった。
”九条村”
過去に廃村になった今は存在しない村。過去に4人家族を神聖化する宗教が村を支配しており、警察によって摘発された。
戸籍を持たない子供や身元不明の子供が数多く存在し、そのことが理由で摘発されている。
両角もこの村の出身と考えた清田は捜査を開始する。
清田刑事が殺害される

(C)2021映画「キャラクター」製作委員会
山城の自宅を出たところ電話で4つ目の一家殺人事件の報告を聞くことになるが、辺見によって刺され死亡する。
そそのかしたのは両角のような描写があるためなんらかの繋がりこの時点で示唆しているようだった。
警察は辺見が犯人でこの捜査を終わらせたいと思っているようで真壁に指示を出す。
清田が亡くなったことを知った山城は漫画家として最後にマンガで戦うことを決意。最終回50ページを書き上げ最後の戦いを始める。
最初で最後の反撃

(C)2021映画「キャラクター」製作委員会
最終回では自分自身を登場させ、両角が自分の家族を狙うように仕向けた。
警察にも協力してもらったが、大幅な人員は出せないため少数の人数と家族全員に防刃ジョッキらしきものを装着し自宅に待機していた。
だが、両角は山城の家族の本質を見抜いていたため本当の家族じゃないと標的を変えていた。
・父親と母親は再婚
・妹は連れ子で血のつながりはない
・3人は家族になろうと頑張っているが山城本人はそうじゃない
このことから標的を山城の妻にするとのこと。4人家族じゃないだろと一瞬思ったが、妻に連絡したところ双子だと判明し急いで自宅に向かう山城。
セキュリティが完璧に近い高級マンションだったため両角も入れないでいたが、山城が自宅に入るタイミングで襲撃し自宅まで山城引きずりながら入っていった。
妻も足に刺され自身も刺されていたが、最後にマンガのように決着をつけようとした山城に応じた両角は心臓付近を刺そうとするが防刃ジョッキに阻まれ刃物落とす。
山城は刃物を取り反撃するが、とどめを刺す直前に真壁に制止された。だが、止まることができず殺そうとした瞬間に真壁に発砲され山城は倒れた。
その場面は漫画とは異なり犯人の両角と真逆な姿勢になっており、どっちが本当の犯人か分からなくなっていた。
裁判での内容
逮捕された両角は裁判様々な事をしゃべった。
・清田殺害を辺見に指示
・辺見を使ったのは漫画のアシスタント的な感じ
・最初は辺見のファンだったが手紙のやり取りで逆に辺見がファンになった
こんなことをしゃべった後、最後に言ったのは
「僕は誰なんだ??」
ここで映画は終了になります。
最後に感想:最後の描写に鳥肌
最後のクライマックスで全部持っていった両角役のFukaseさん。主人公が作り上げたマンガキャラクターのように何者か最後まで分からなかった演出はかなり好きです。
サスペンス作品としてもストーリー構成がしっかりしており、観ていて面白い作品でした。
その他の感想は以下
最後まで分からなかった両角の狂気
結局どこの誰ですか??って思う犯人両角。戸籍もなければ自我も作られたような、まさしく漫画家が書いたキャラクターのような人物。
最初の事件は自発的にやっているのだから何かしらの復讐心があったかもしれませんが、2つ目の事件以降は山城のマンガのキャラクターになりきっているような狂気を感じます。
山城の事を身近に感じたり、自分と同類と思いきや裏切られたように感じたため警告で現れる両角。
人間らしさがあるのに平然と人を手にかける異常性はかなり怖い。辺見が清田をめった刺しするシーンは直接的だが、それより怖いと感じます。
映画の警察無能すぎないか
ミステリーやサスペンス作品にありがちな警察無能ムーブ。その中で優秀な清田が際立っている演出。
いや、警察がもうちょっと優秀なら2件目以降の一家殺人事件防げたんじゃないかって思うレベルよ。
前科があるからって辺見を逮捕して、辺見の供述が曖昧なことをいいことにそのまま事件解決にするって隠蔽レベルよ。
こういった警察無能ムーブはあまり好きではないですね。
ラストの描写に魅入られた
山城のマンガのクライマックスと違う描写の最後の両角とのとっつき合いは「最後に全部持ってった」って印象。
犯人を書いていた漫画家が犯人そのものになってしまったような描写。両角は漫画の犠牲になったかのような山城と両角一の逆転。
作中で最初の最後に使われた拳銃が山城を止めるために撃った事実。
ちょっとだけ鳥肌立ちましたもん。山城のマンガ制作自体このための伏線だったかもしれないと考えるとかなりおもしろい。
※紹介している映画などの動画は【U-NEXT】【AmazonPrimeVideo】【Netflix】で配信中もしくは配信されていた動画になります。配信中かは各サイトをご覧ください。

