「8・3抗争」が終わり現代に戻ってきたタケミチは、元恋人の橘日向の生存を確認する。
未来が変わったことを喜んだのはつかの間の間だけだった。
今度は目の前で橘日向が亡くなる姿を目撃したタケミチはもう一度タイムリープをすることに。
「8・3抗争」後の結成された敵対組織「芭流覇羅(バルハラ)」との抗争を書いたはなし。
この抗争は「血のハロウィン」と呼ばれている。
「血のハロウィン」編の話で「東京卍會」の結成話を聞くことができる。
結成した理由、仲間たちの思いなど「8・3抗争」とは違って感動の話になっています。
個人的には物語で一番感動した話なのでぜひマンガで読んでほしいところ。
アニメでも2クール目の話になっていますのでそちらも見るといいかもしれません。
重要キャラと敵対組織
「8・3抗争」で敵対したチーム「愛美愛主(メビウス)」が合流した巨大組織「芭流覇羅(バルハラ)」と抗争する話になります。
血のハロウィンの重要キャラは3名。
- 「東京卍會」元一番隊隊長 場地圭介
- 「芭流覇羅」№3 若宮一虎
- 「東京卍會」一番隊副隊長 松野千冬
物語の中心人物として「場地圭介・若宮一虎」。
今後の物語にもタケミチをサポートしてくれる人物として登場する「松野千冬」が物語のサブになってきます。
「東京卍會」元一番隊隊長 場地圭介
「東京卍會」の元一番隊隊長。
隊長の中でもケンカが強く大人数相手だろうが勝つことができる人物。
「8・3抗争」の統括中にタケミチが稀咲鉄太を殴ったのだが、それを止めるような形でタケミチを殴り規律を乱したとして自分から「東京卍會」を抜け「芭流覇羅」に入った。
このキャラを嫌いな人物は絶対にいないと断言できるほど個人的にはスキ。
「血のハロウィン」編以降は登場することはないが数巻で読者の心をつかんだキャラ。
「芭流覇羅」№3 若宮一虎
「東京卍會」の結成メンバーの1人。
長い間少年院にいたが、出所後は「芭流覇羅」の№3に。
タケミチとは同じ中学の先輩にあたる。
ある出来事が一虎の心をぶっ壊してしまったためかなりイかれた人物としてマンガでは書かれているが、嫌いにはなれないキャラ。
「東京卍會」一番隊副隊長 松野千冬
現一番隊副隊長の松野千冬。
この漫画でも1・2を争うほどの人気キャラ。
「血のハロウィン」編以降もタケミチを助けてくれる頼もしい相棒になる。
番外編で場地圭介との出会いが書かれている。
印象に残るのが「ペヤング」。
場地圭介と松野千冬を話す時には絶対に外せない。知らない方はマンガを読んでほしい。
この3人が今回のメイン。
チーム「芭流覇羅(バルハラ)」
(引用 ©講談社 和久井健 漫画東京卍リベンジャーズ)
別名”首のない天使”と呼ばれるトップ不在の暴走族。
300人からなる大組織で8・3抗争の相手「メビウス」が仕切っていた新宿拠点とした大組織でもある。
№1は不在とされているが本当は違う。
稀咲鉄太がマイキーのために作りマイキーを手駒にするために作られた組織だと判明している。
- 副総長 半間
- №3 羽宮一虎
- 幹部 チョメ チョンボ 丁次
半間は稀咲の手駒として、丁次は捨て駒として使われている。
チョメとチョンボは一虎が少年院にいたときにスカウトしたケンカのエキスパート。
「血のハロウィン」編のタイムリープ前
(引用 ©講談社 和久井健 漫画東京卍リベンジャーズ)
2005年10月31日にハロウィンにおきた抗争。
300人の「芭流覇羅」と150人の「東京卍會」が激突した。
✔ タイムリープ前
死亡したのは場地圭介と若宮一虎。
場地圭介は若宮一虎に殺害され、若宮一虎はマイキーに殺害された。
殺害したマイキーは逮捕されなかった。
稀咲鉄太がマイキーの身代わりを用意したため。
戦いは「芭流覇羅」を母体とした新生「東京卍會」の誕生で幕を閉じた。
実際には稀咲鉄太がチームを操作しており稀咲の思惑どおりに進んでいる。
橘日向が亡くなった一回目の時の「東京卍會」との違いは「芭流覇羅」が母体となっており№3に半間修二がいること。
それ以外に変化はない。
ここから「血のハロウィン」の内容について見ていきます。
「血のハロウィン」の物語進行
(引用 ©講談社 和久井健 漫画東京卍リベンジャーズ)
前回のメビウスとの抗争が終わりこの戦いの総決算が行われていた東京卍會でおきた出来事が波紋を呼んだ。
- 稀咲鉄太の三番隊隊長就任
- 一番隊隊長・場地圭介の離反
メビウスとの抗争「8・3抗争」を裏で操っていた稀咲鉄太の東京卍會の入隊と三番隊隊長の就任。
メビウスのH2世代と呼ばれる平成生まれ50人が東京卍會の傘下になり、100人から150人まで人数を増やした。
稀咲鉄太の思惑どおりに進んでいると思った主人公のタケミチが稀咲を殴ったことにより総会がメチャクチャになると思われたが、ここで場地圭介がタケミチを殴り乱入。
仲間内での争いで総会の出席を禁止されていた場地だったが乱入。
その後総会をメチャクチャにしたのを理由に離反した。
このあと場地は一虎がいる「芭流覇羅」に入る。
タケミチとマイキーの約束
(引用 ©講談社 和久井健 漫画東京卍リベンジャーズ)
稀咲に総会終了近くに殴られ気絶させられたタケミチは、目が覚めたら総会は終わりマイキーのみがいた。
マイキーが幼馴染の場地の話をして場地を連れ戻してほしいとタケミチにいう。
✔ タケミチとマイキーの話
- 稀咲鉄太が危ないと未来の話をしないように話そうとする
- 場地を連れ戻すことができたら稀咲鉄太を東京卍會からクビにしてほしい
マイキーと話をしていてタケミチが話した内容。
これに対してマイキーが話した内容がこちら。
- 稀咲鉄太が危険な奴だとはわかっている
- それでも稀咲自身の力はこの先の東京卍會には必要なモノ
- 一番隊隊長・場地を連れ戻せれば稀咲をクビする
- 出来なければ・・・・
お互いに条件を出して話し合いは終わる。
この時に盗み聞きしていた二番隊隊長の三ツ谷隆にタケミチを二番隊に入れることいって入隊させた。
この時に東京卍會二番隊員になった。
ちなみにショートアニメ「チビリべ」でどの隊に入れるか悩んでいたマイキーとドラケンが書かれている。
この話の後にタケミチは神社であるものを拾うがそれが物語の終わりを決めた。
それはまた後ほど話します。
羽宮一虎との接触と抗争日時の指定
(引用 ©講談社 和久井健 漫画東京卍リベンジャーズ)
抗争前にタケミチはバルハラ№3の羽宮一虎と学校で接触。同じ中学の先輩だった。
タケミチはそのままバルハラのアジトに連れていかれる。
ここであった出来事いくつかある
- 場地のバルハラ入隊への踏み絵
- タケミチへの証人喚問
- 東京卍會との決戦日時
✔ 踏み絵
東京卍會の元一番隊隊長でもある場地はバルハラへの入隊に対しての踏み絵をさせられていた。
東京卍會一番隊副隊長・松野千冬をメビウスの前でボコボコにすること。
場地はやってのけた。
✔ タケミチへの証人喚問
まだ疑いが晴れない場地に対して東京卍會のメンバーでもあるタケミチに場地がどうやって東京卍會を抜けたのか証人喚問を行う。
タケミチは場地が抜けた際に言った言葉をいった。
✔決戦日時
場地の正式なバルハラ入隊が決まりタケミチはメッセンジャーとして日時を言い渡された。
決戦は10月31日の廃車場にて。
この戦いが「血のハロウィン」と呼ばれるようになる。
一虎と場地の過去
(引用 ©講談社 和久井健 漫画東京卍リベンジャーズ)
バルハラの証人喚問の時に場地と一虎の過去が判明する。
東京卍會の結成当初、6人のなかでマイキーだけが原付だった。
原付しかもっていなかったマイキーの誕生日にバイクをプレゼントしようとした一虎。
場地と二人で盗むことにしたのだがここで事件がおきた。
- 盗みに入ったバイク屋はマイキーの兄・佐野真一郎が経営するバイクショップだったこと
- 盗み入ったことがばれて場地と接触。お互いに面識はあったようだ
- その時に一虎が真一郎を背後から殴り死亡させる
この事件によって佐野真一郎は死亡。
一虎は逮捕となり少年院に送られた。
場地は一虎がかばってくれたこともあり少年院には入らなかった。
一虎の事もマイキーが有利な証言をしたために少年院いる期間は短くなっている。
だが、この事件をきっかけに一虎のココロが壊れてしまいマイキーに復讐することしかココロを保てなくなってしまった。
このあとマイキーにタケミチは証人喚問で見たこと聞いたことを話す。
戦う覚悟を決めたマイキーだったが決戦前の決起集会でとあることがおきた。
東京卍會総長としてではなく仲間として
(引用 ©講談社 和久井健 漫画東京卍リベンジャーズ)
総長としてではなく場地の仲間として東京卍會は場地の奪還を第一にするとマイキーは言った。
ここは言葉では言いにくいがマイキーが総長としてではなく場地の仲間として戦うことを選んだ大切なシーン。
マイキー自身は「総長失格かな」と言っていたがドラケンが「この歓声が答えじゃね」といった返しをしていたのが印象的。
東京卍會のメンバー全員(稀咲の隊以外)が場地を仲間と思っている歓声だった。
10月31日決戦当日
(引用 ©講談社 和久井健 漫画東京卍リベンジャーズ)
この抗争は東京のトップに近づく抗争でもあったため東京中の大物が観戦しに来ていた。
大物と呼ばれるのは4名
- 六本木のカリスマ 灰谷兄弟
- 上野を仕切っている”ガリ男”
- 池袋を拠点とするICBMの阪泉
灰谷兄弟以外の2人”ガリ男”と”阪泉”はこの抗争以降に登場したのが「関東事変」で黒川イザナに正座させられた時だけ。
✔ 灰谷兄弟
兄・灰谷蘭 弟・灰谷竜胆の極悪兄弟。
S62世代と呼ばれる昭和62年生まれの通称”極悪の世代”と呼ばれる人物の2人。
この兄弟は最終と言われている「梵天」編まで登場するため、初登場時のこの抗争で頭の片隅にでも入れておいてください。
物語に本格的に絡んでくるのが「関東事変」と呼ばれる「天竺」との抗争になります。
ここから「血のハロウィン」の抗争の話をしていきます。
抗争開始
(引用 ©講談社 和久井健 漫画東京卍リベンジャーズ)
この抗争の仕切りを引き受けてくれたICBMの阪泉だが、仕切る前に一虎にボコられてしまった。
一虎は「東京卍會」をなぶり殺しに来たといい抗争は乱戦からスタート。
タケミチは場地を救おうと探すが乱戦に巻き込まれてしまい場地を探せないでいる。
戦おうとせずにやられそうになるタケミチを二番隊隊長の三ツ谷が喝をいれてタケミチは奮起する。
一方で東京卍會の総長マイキーと副総長ドラケンの相手も決まった。
- 佐野万次郎VS羽宮一虎
- 龍宮寺堅VS半間修二
それぞれの相手が決まったが周りがそうはさせなかった。
もともと「バルハラ」300人と「東京卍會」150人で人数に差があり相手は年上で体格がいいた「東京卍會」は押されていた。
「東京卍會」の幹部の人間は勝っていても他が負けていては意味がない。
ドラケンはこの状況からみんなを守ることにするのだが・・・。
✔ タケミチの奮闘
今にも倒れそうなタケミチが奮起したことにより「東京卍會」のメンバーは息を吹き返した。
ドラケンも仲間を見て守る必要がないと判断し攻めのみに集中した。
ドラケンは一人で戦況を変えるほどの強さを持っているため1人で何十人もなぎ倒した。
✔ 龍宮寺堅VS半間修二
2人の戦いは基本的に半間がのらりくらりと時間稼ぎする展開。
戦闘の描写は最初の方しかないが決着がつかずに二人は引き分けに終わっている。
佐野万次郎VS羽宮一虎
(引用 ©講談社 和久井健 漫画東京卍リベンジャーズ)
足場の悪い場所にマイキーをおびきよせた一虎。
どうやら一対一をする気はないようだ。
ここでバルハラ幹部の「チョメ」と「チョンボ」が登場。
一虎が少年院にいたころにいたケンカのエキスパート。
三対一だがマイキーはものともしない。
だが、戦闘中に一虎に背後から鉄パイプで殴られ倒れてしまうが立ち上がりマイキーが一虎に聞いた。
稀咲鉄太の思惑
(引用 ©講談社 和久井健 漫画東京卍リベンジャーズ)
場地圭介VS「東京卍會」三番隊50人。
(引用 ©講談社 和久井健 漫画東京卍リベンジャーズ)
マイキーの暴走と場地の決意
- 稀咲鉄太は東京卍會の敵だ
- 稀咲鉄太がマイキーに取引を持ち掛けるのを目撃した
- どんな理由があろうと3番隊の隊長はパーちんだけなんだ
- 東京卍會の創設メンバーは場地には宝
- マイキーと東卍をタケミチに託した
大切なものを守るために大切な人に嫌われる覚悟をした場地。
もし場地がここで亡くなっていなかったらよかったのにと心から思う。
お守りと東京卍會結成の真実
東京卍會結成時のお守り
(引用 ©講談社 和久井健 漫画東京卍リベンジャーズ)
俺らで暴走族を作るんだ
“一人一人がみんなの為に命を張れる そんなチームにしたい”
”誰かが傷ついたらみんなで守る” ”一人一人がみんなを守るチームにしたい” そうやってできたチームだったな”
抗争後のはなし
(引用 ©講談社 和久井健 漫画東京卍リベンジャーズ)
”これからも お前は 東卍の一員だ お前を許す”
- 「バルハラ」300人が「東京卍會」の傘下に入る
- 傘下に入る話のあいだに入ったのが稀咲鉄太
- 花垣武道の一番隊隊長就任
「東京卍會」は450人からなる巨大組織になったがメビウス300人は稀咲鉄太の手駒のようなもの。
ここでは書かれていないが半間修二はまとめ役として東京卍會六番隊隊長に就任している。
タケミチの一番隊隊長の就任が衝撃的。
場地が亡くなったことにより東京卍會を抜けようとしていた千冬をマイキーが引き止め、次の隊長をどうするか何日も話し合った結果”テメェのついていきたい奴ぁはテメェで指定する”とタケミチを指名した。
その後未来に戻ったタケミチだったが、未来は大きく変わっていた。
まとめ
東京卍會結成秘話が書かれた物語。
この話は個人的には一番感動できる話だと思っています。
この後の「クリスマス決戦編」や「関東事変編」に話は続きますがこれほど泣けたのは作中で一番。
場地と千冬がメインの番外編67話も見ごたえがあり2人の絆の深さがうかがえます。
「血のハロウィン」を見た後だと特に。
次の物語は「クリスマス決戦編」になります。
一番隊の次は二番隊に焦点を当てた話。
東京卍會結成時の話に出てきた暴走族「黒龍」との抗争になります。
「黒龍」自体も物語のキーポイント。
次につながっていく話。
今回はここまでになります。
マンガで言ったら5巻~8巻ぐらいのはなし。
アニメでも2クール目の題材になっているのでそちらもよかったら見たらおもしろです。
マンガにはないオリジナルの描写もあるので。