「死を重ねて天国に臻れ(いたれ)」
今回紹介する完結漫画は「屍姫」2005年から2014年に月刊少年ガンガンで連載していた作品になります。当時はガンガンの黄金期で人気作「鋼の錬金術師」や「絶園のテンペスト」「そーるいー」などが連載されていました。その看板の1つが「屍姫」になります。
アニメ化もされておりこちらも色んな意味で有名。
主人公兼メインヒロイン星村眞姫那・その契約僧・田神景世(たがみけいせい)その弟・花神 旺里(かがみ おうり)がメインの話になります。
✅ 作品概要
- 連載誌 月間少年ガンガン
- 作者 赤人 義一(あかひと よしいち)
- 全23巻
- アニメ化もされている(全24話)
- 屍同士が殺しあう美少女アクションマンガ
今回はざっくりとこんな感じで紹介していきます。
- タイトルになっている「屍姫」とは
- メインストーリーの序盤と中盤の読みどころ
- オススメポイント3点
屍姫
漫画のタイトルにもなっている「屍姫」。
屍を殺すために屍を使うことからモノ扱いをされることもあれば、その異形から恐れられることもある。
そのため、畏怖と憐憫と侮蔑と嘲笑を込めて『屍姫』と呼ばれたり、死んでいる存在屍を殺すことから「不死殺し」とも呼ばれることもあります。
屍姫の素養がある少女たちには最初に確認されることがあります。
✅ 屍姫のルール
- 108人の屍を殺せば天国に行ける
- 一度選んだら途中退場はできない
- 例え殺されても文句はいわない
要するに天国に行きたければ死ぬまで働けとの事。どっかのブラック企業にありそうなルールです。
基本的に選択肢はあってないようなものなので素養のある女性は基本的に屍姫になることを選びます。
ちなみに屍姫は女性しかいません。厳密にいえば最初の一体以外はいないです。女性しかいない理由は漫画を読んで確認してほしいです。
次にメインストーリーの序章と中盤を紹介します!!
メインストーリー
漫画の構成は「前編・中編・後編」で話します。
✅ ストーリー構成
- メインキャラ登場と王の復活
- 「死の国」の準備と建国後
- 末法
今回の紹介はここまでとさせていただきます。結末は漫画で確認してください。それではさいなら!!
前編・メインキャラ登場と王の復活
基本的に集団行動が苦手な屍がある目的を持って集まっている。
集団の名は「大群(おおぜいのけがれ)」。その目的は「屍の王の復活」と「死の国の建国」。
物語の序盤は主要キャラの登場と屍の王の復活になります。
✅ 読みどころ
- 主人公・マキナの宿敵 七星・雷輪との対決
- 一人目の契約僧・田神景世との死別
- 屍の王「スガミマエン」の復活
王復活までに背信僧・赤紗や「大群」の上位5体「教主」の登場など次に期待させる展開になっています。
中編・「死の国」の準備と建国後
中盤は、死の国の建国と建国後の光言宗の最終作戦・王討伐の話になっています。
✅ 読みどころ
- 七星・重無との対決
- 最強の屍姫・轟旗神佳vs「大群」上位5人の一人「教主」ミラム・バルドゥ
- 王暗殺任務・御霊封神
- 最終討伐作戦「光言陣」
この中盤は主人公メインではなく屍の王を中心に話が進んでいきます。戦いは他にも教主・リオン・リンと屍姫・天瀬早紀の対決や七星と御霊封神に参加した屍姫と契約僧の戦いなど上げれば上げきれないほどの読みどころがたくさんあります。
個人的にはこの漫画の一番の読みどころの部分ではないでしょうか。
後編・末法
ここは正直漫画で見て頂きたいのであまり書きません。
✅ オススメポイント
- 末法世界
- 七星との決着
- 屍と屍姫が生まれた本当の理由
- メインキャラの過去や未来
伏線を回収しながら終わりました。打ち切りにもならず後味の悪い話にもなっていません。
全員がハッピーエンドではありませんが終わり方は個人的にはとても良かった。
次にこの漫画のおすすめな読みどころ三点ほど紹介していきます。
おすすめポイント
作中に出てくる疑問??読んでいて面白い部分があります。
✅ おすすめポイント
- パンツ履いてない疑惑の主人公
- 宿敵・七星との対決
- 屍姫や人間より個性的な屍達
1 パンツ履いてない疑惑の主人公
この本の主人公・星村マキナは連載当初から「パンツ履いてなくね」と言われていました。上記の画像なんて最終話に近いところですが絶対に履いてないよね!!
次第に他の屍姫も登場しだし、その疑惑が強くなる一方でもう一つの疑惑も出てきます。
実際に戦闘シーンが書かれている描写で「これ履いてないだろう」描写が数多く存在します。作者も多分わかっていて書いているのだと思いますが、
なんか気になってしまう自分がいるんです!!
まぁ、最終巻の裏表紙にパンツ疑惑の話が書かれていますが、それはそれで・・・。
2 宿敵・七星との戦闘
(引用 スクエアエニックス 赤人義一 屍姫)
星村マキナ自身を殺害し、星村家の人間を殺害した宿敵・七星との戦闘。
✅ 星村マキナが戦った七星
- 雷輪(イズワ)
- 重無(エナ)
- 忌逆(イサカ)
- 北斗(ホクト)
まともに戦闘したのがこの4体。小競り合いのようなことは結構ありましたが、主人公と一対一で戦闘し、決着がついたのはこの4人だけです。個人的には重無の戦いが印象的でした。
七星は自分の執着と未練をいついかなる時でも優先する屍の集まり。この漫画では性(さが)と呼んでいますが、その性を掲げて戦った重無を倒したマキナは七星に敵として認められた話になっています。
3 屍姫や人間より個性的な屍達
この漫画の敵として書かれる屍。個性が半端なく屍姫より目立っています。未練と妄執によって歪んだ生き物なので誰一人まともそうなキャラはいません。
まともそうに見えてもどこかネジがぶっ飛んでいるので、好きにはなれないが嫌いにもなれないキャラが多い。
本当に嫌いな奴だと不快感しかありません。雷輪とか死面とか雷輪とか。
私が好きなキャラは「スガミマエン」と七星「狭間」。どっちもぶっ飛んでいてどっちも屍らしいと思えるキャラ。
美少女ばかりの作品なのに両人とも男キャラですけどね!!女性キャラだと「教主」のミラム・バルドゥですかね。ボンキュッボンなので。
最後に
この作品は月間少年ガンガンの黄金期ともいえる人気作品が集中していた時期に連載されていた作品でもあります。
✅ ガンガン黄金期
- 鋼の錬金術師
- ソウルイーター
- 絶園のテンペスト
他にも数多く存在しますがその中でも長期連載した実力派の漫画になります。個人的にもオススメ漫画の一冊ですのでよろしければご覧ください。
最近ではネットや携帯で見れるようになっていますので試し読みしてもいいかもしれないです。漫画喫茶だと大抵置いてあるので3~4時間ぐらいで読めると思います。
今回の紹介はここまでとさせていただきます。結末は漫画で確認してください。それではさいなら!!