映画「鋼の錬金術師　最終章　復讐者スカー」はひどいのか！？前作よりは・・・。

２０２２年５月２０日に公開された映画「鋼の錬金術師　最終章　復讐者スカー」を観てきました。

前作があれだけ酷評されたのに続編の公開に踏み切った作品になります。

前評判では前作の印象でかなり悪かったですが、最終章の前編となる「復讐者スカー」は実際にどうだったのか？？

✅　記事内容

※かなりのネタバレがあります。映画を見ていな方で見ようと思っている人はこの記事を読まないでください。

前作のひどい部分をまとめた記事はこちらになります。

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簡単な感想

前作よりはマシだが、前作みたいに超絶駄作にもなれないけど良作にもなれない普通の駄作。

✅　駄作要素

おおざっぱに言わせてもらえるならこのぐらい。前作にスカーを出さなかったことによる弊害がかなりあります。

前作よりひどいということはありません。ただの駄作になってしまった作品です。

個人的にはDVDが出てからレンタルで観るのがおすすめ。

前編に位置する「復讐者スカー」ですが、これだけ観てもほとんど内容はわかりませんでした。

原作を知っていなければほとんどシーンの意味が分かりません。映画を見ているときに何回もあくびしてしまったぐらいです。

映画の感想が”ポップコーンのキャラメル味おいしい”になってしまいそうでした。

ここからひどいとおもった部分のお話をします。

ひどいと思った部分

全体的にひどい作品ですが、特にひどかった部分がこちら

ストーリーがかなり飛び飛び

ストーリーはかなり飛び飛びです。

まぁ、原作全２７巻分を２作の映画にすることは初めから無理だとわかっていましたが、本当に強引に映画にした感じ。

その影響で映画ではマンガのストーリー全部を組み込んではいません。

✅　除外された話

この２つはストーリー上から外されました。

１人目のグリードと戦闘するキング・ブラッドレイ大総統も映画の序盤に登場。

列車の中でリン・ランファン・フー爺さん”が登場するのですが、その列車を反国家組織が制圧しようとします。

一般人が乗っている車両に大総統が乗るありえない事態になっています。

専用車両があるのにわざわざ一般人が乗る汽車に乗る理由は何でしょうね？？

その他のもストーリーはかなり改悪されています。原作知っているありきの構成で知らない人は置き去りです。

数分しか登場していないキャラが多い

(C)2022 荒川弘／SQUARE ENIX　(C)2022 映画「鋼の錬金術師2＆3」製作委員会

今作で登場したキャラは

このほとんどがマンガではクライマックスまでかなり絡みますが、ことごとくシーンがカットされていた。

✅　数分しか出なかったキャラ

メイ・チャンはある程度は活躍しますが、他のキャラクターは数分出演して終了。

出る意味あったのかぐらいの出演です。

特にアレックス少佐はスカーとの戦闘でしか結局登場しませんでした。

ヴァンホーエンハイムと”お父様”も一瞬出演して終了。マジで何なのと思ったぐらい。

マンガの名シーンを組み込もうとしてかなり無理している

マンガのストーリーを無理に組み込もうとしてストーリー自体がおかしくなっています。

✅　おかしかった部分

原作マンガにある話ですが、かなり改変されています。

２７巻分を２本の映画に入れるのですからしょうがない部分もありますが、それにしてもかなり適当。

ホムンクルス捕獲作戦にマスタング大佐は絡んでいないし、クセルクセス遺跡にエド一人で行っています。

前作でマリアロスが容疑者として挙がっていないのでクセルクセス遺跡にエドだけ強引にいかせた形です。

北のブリッグズでのウィンリィとスカーの話も映画のクライマックスに組み込んでいます。

うん・・・いらなかったよこのシーン。

クライマックスのオチがない

この映画にはオチはありません。本当です。続編ありきの構成。連続で観ないと意味がないです。

これほどオチがない映画も珍しい。

この映画だけだとほとんど意味が分からない

(C)2022 荒川弘／SQUARE ENIX　(C)2022 映画「鋼の錬金術師2＆3」製作委員会

もはや賢者の石はほぼ無視状態。

旅の目的が”体を元に戻す”ことなのにエドたちはすっかり忘れている様子。

内容も意味が分かりません。前編では”約束の日”という言葉は出てきませんでした。

後編で出すのであればかなり無理な構成になっているはずです。

前編の題材が”復讐者スカー”なのでスカーに焦点を当てるのはいいと思いますが、それによって他のストーリーの意味が分からなくなっている。

ウィンリィに拒絶反応

(C)2022 荒川弘／SQUARE ENIX　(C)2022 映画「鋼の錬金術師2＆3」製作委員会

これは私だけかもしれませんが、ウィンリィに拒絶反応が出ています。

正直ウィンリィそこまで登場させる意味ないでしょう。

ウィンリィが絡んでくるストーリーはありますが、映画で無駄に絡んできて名シーンを台無しにしているのは本当に嫌。

ウィンリィが出てくるたびにウザ！！と思ってしまう自分が映画館にいました。

次に前作より改善されていると思った部分。

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前作よりよかった部分

普通の駄作になったので前作より改善されている部分はありました。

✅　改善点

ウィンリィの旅の同行はなし

(C)2017 荒川弘／SQUARE ENIX (C)2017 映画「鋼の錬金術師」製作委員会

これに関しては前作に言われていた部分ですね。旅の同行はほとんどありません。

ただ、重要部分には絡んでくるので正直イヤでした。

CGは前作よりはるかにいい

(C)2022 荒川弘／SQUARE ENIX　(C)2022 映画「鋼の錬金術師2＆3」製作委員会

前作もCGは好評だったのですが、今作もかなりの出来になっています。

これだけCGがいいとある程度の作品でも見ることができます。

小道具は前作より改善されている

CGの使用により小道具も幾分か改善されています。

✅　改善された部分

今作ではグミみたいな賢者の石は登場しないので小道具に関しては改善されている印象でした。

主人公のアクションシーンは前作よりは多い

(C)2022 荒川弘／SQUARE ENIX　(C)2022 映画「鋼の錬金術師2＆3」製作委員会

主人公のアクションシーンは前作より増加しています。

✅アクションシーン

ほぼほぼスカートの戦闘なのですが、前作よりは格段に多いです。

ただ、エドらしくない錬成をするので”ん！？”と思うことはありましたがそれでも見ごたえはあります。

主人公のコメディ要素は多くなっている

前作はおちゃらけた雰囲気やコメディ要素は排除していましたが、今作では多少追加されています。

とはいっても序盤の方だけですが。

ただ、あるのとないのとではエドの人間性が違ってくるのでコメディ要素が追加されたことは良かったと思います。

まとめ

復讐者スカーだけを観るなら本当におすすめできません。連続で観た方がおもしろいかもしれません。

ただ、今作を観た時点で言えることは”最後の錬成陣”もこれはダメかもしれないと思ってもいます。

次の３作目「鋼の錬金術師　最終章　最後の錬成陣」は２０２２年６月２４日公開になります。

こちらも観たら書かせてもらいます。なんかの圧力があったらもう書けませんがそれまで書かせてもらいましょう！！

原作マンガは絶対におもしろいので読んでください。

今回はここまでになります。

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