大人気ダークファンタジー「鋼の錬金術師」
その実写映画が存在することはご存じだろうか。漫画・アニメと大成功を収めたのだが、この実写劇場版が大爆死した。
なぜここまで大爆死したのか詳しく見ていきましょう。
✅今回の記事内容
- ひどいと言われている理由
- 映画の見どころ
映画のあらすじと感想はこちらで書かせてもらいました。
実写映画「鋼の錬金術師」
鋼の錬金術師 : ポスター画像 – 映画.com (eiga.com)
月刊誌ガンガンコミックで連載していた大人気マンガ。
最終回が書かれた月刊誌の発売は通常の発行部数の2割増しで作られたが、それでも売り切れが続出したため2か月後に発売されたガンガンコミックにもう一度掲載されるという異例な事態に。
ちなみ作者の荒川弘さんは女性。これも有名な話。
実写映画化の話が出たときに、話題性はあったため公開後の興行収入は約11億。ただし、製作費が約10億円と噂されているで赤字ではないにしろ人気がなかったのは明白。
なぜこれほどまでに大爆死してしまったのか。
上記の5点が本当に意味不明でした。ここまで改悪する必要はあったのか・・・。
名シーンを全部改悪
漫画の話を二時間弱の映画に収めるためにある程度のオリジナル要素や物語の改変が必要ですが、この映画はマンガの記憶に残る数々の名シーンをすべて改悪した
マンガに合わせた内容だとこれぐらいあります。もっと細かく書くと、全部のシーンがほぼ原作どうりではない。
一番ひどいのがこの2つなります。
ヒューズ殺害シーンの改悪
(引用 スクウェア・エニックス 荒川弘 漫画鋼の錬金術師)
ここが一番の改悪!!
マンガでも人気キャラの1人でもあるマース・ヒューズ。マンガでは物語の途中でホムンクルスに殺害された。
ここは鋼の錬金術師でもっとも印象に残るシーンとして有名だが、改悪されていた。
ホムンクルスたちがやろうとしていることに気付いたヒューズだが、ホムンクルス”色欲”察知され攻撃される。
肩を負傷しながらも気付いた事をロイ・マスタングに電話をしようとしたが、ホムンクルス”嫉妬”によって殺害された。
この大筋は同じなのだが中身が違う。
映画では何のために写真を落とす演出をしたのか分からない。
ヒューズがマスタングの偽物だと気付かなかったことにも驚きです。 親友同士なのに気付かないものかね・・・。
この後のオリジナルの展開に持っていく為だとは思うのだが、ここのシーンを映画にするなら改悪しないでほしかった。
人体錬成した不死の軍隊が弱すぎる
(引用 スクウェア・エニックス 荒川弘 漫画鋼の錬金術師)
物語の終盤で登場する人体錬成で作った人形に賢者の石で魂を乗せた人形が登場するのですが、マンガと違いかなり弱くなっている。
不死の設定なので銃程度では本来なら倒せない。
マンガではマスタング大佐が足を焼いて行動不能にしていたり、上顎を潰して噛み殺されないようにしていたが、映画では銃で倒せたり、炎で痛みや苦痛を感じているシーンがありました。
しかも弱点が頭・・・。不死の軍勢なのにその設定に変えてもよかったのか??よくないよね・・・。
一応ホムンクルス側が関与していない不死の軍団なので弱くてもいいかなと思ったりもするが、それでも弱すぎる・・・。
次の話に行きましょう。
ウィンリィがなぜか旅に同行している
(引用 スクウェア・エニックス 荒川弘 漫画鋼の錬金術師)
エドやアルの幼馴染であるウィンリィ・ロックベルですが、なぜか旅に同行しています。
マンガでは同行はしておらずエドの腕の修理が必要な時に出張やエドが尋ねるかたちになっているのですが、映画ではレト教以降ず~~と同行。
そのためいくつかのシーンで矛盾がおきている。
マンガどおりならショウ・タッカーには一生会うことはなく、ドクター・マルコーとの接触はまだ先になります。
アレックス・ルイ・アームストロング大佐を出さないかわりにウィンリィでバランスをとろうとしたとは思いますが違和感しかない状況になっている。
人気俳優さんを起用しているので出したい気持ちはわかるが、そこはガマンすべきだった・・・。
脇役以下のキャラがなぜか活躍
(引用 スクウェア・エニックス 荒川弘 漫画鋼の錬金術師)
マンガではわき役以下のキャラが映画では黒幕などのランクアップして登場しています。
ネタバレになりますが、今回の映画の黒幕的な存在。
本来なら二人ともわき役以下の存在でほとんど物語に絡んできません。
ショウ・タッカーはスカーに殺害されて以降出ていませんし、ハクロ将軍なんて噛ませ犬的な立ち位置なので物語全体でも数コマぐらいしか出てきません。
それなのに映画では黒幕的な感じにしてしまった。スカー登場させればよかったのに・・・。
ちなみにショウ・タッカーはマンガのキャラに近い印象を受けましたが、ハクロ将軍は「誰だよお前!?」的になっています。
マンガの立ち位置でいったらキング・ブラッドレイ大総統からホムンクルスの能力を抜いてドクター・マルコーさんの性格を足した感じになっている。
主人公の戦闘シーン皆無
(引用 スクウェア・エニックス 荒川弘 漫画鋼の錬金術師)
マンガの見どころでもある戦闘シーンが皆無。
主人公がまともに戦闘したのが最初のレト教の時とアルとケンカしたときぐらい。マジで原作をなめてる構成。
アクションのない鋼の錬金術師なんて味噌のない味噌汁ぐらいに見ごたえがなかった。
中でも納得いかなかったのがアルとのケンカ。
マウントを取って殴り続けていましたが、エドの性格からしてありえないしふざけすぎていた。感動もクソもない。
この作品で見どころのある戦闘シーンと言ったらマスタング大佐と”色欲”との戦いぐらい。マジで主人公がいる意味あったの??
構成がめちゃくちゃ
オリジナル要素を加えつつ漫画の名シーンを組み込もうとしたことにより構成がめちゃくちゃになっていました。
ざっくりと言えばこんな感じだが、ショウ・タッカーをスカーが殺害しなかったことにより様々なことがおかしくなっていった。
オリジナルの話を否定する気はないが、そのように映画を作るならもっとオリジナルにしてほしかった。無意味に名シーンを組み込むのはやめてもらいたい。
本当に駄作になりかねないから(なっていますけど・・・)。
次にこの作品の見どころを紹介していきます。
見どころ紹介
この作品でもっともすごいと思ったのが敵側であるホムンクルスの完成度。
マンガにかなり近いキャラ作りをしており、ここだけはマンガ愛を感じます。この映画とは別に鋼の錬金術師を作るならホムンクルスの配役は変更せずに作ってほしいぐらい完成度が高い。
映画では”色欲””嫉妬””暴食”の3人のホムンクルスが出てきます。戦闘シーンがあるのが”色欲”だけですが、それでも主人公より目立っています。
まとめ
個人的にはあまり好きにはなれない作品。
実際に実写版の評価は低く続編は作られないでしょう。
作品として見るのであればレンタルで借りてネタ的な映画で見るべき。最初から「鋼の錬金術師」と期待してみると損した気分になります。
よく言われているB級映画的なネタにもなりにくいですが、話のタネぐらいにはなるでしょう。
続編の「鋼の錬金術師 最終章 復讐者スカー」の記事はこちらになります。
ちなみに、アニメ・漫画はとても面白いので一生に一度は見てほしい作品です。
今回はここまでになります。人気作品の実写だけあって期待していたのですがこういった作品は本当に残念。
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